
ムクドリ対策まとめ|自分で撃退できる?寄せ付けない方法を解説
「街路樹に群がる鳥の鳴き声がうるさい」「ベランダにフンが落ちてくる」といった被害に思い当たるなら、原因はムクドリかもしれません。
ムクドリは、日本全域に生息する野鳥です。とくに市街地では数百〜数千羽もの群れでねぐらをつくる習性があります。ただし鳥獣保護管理法で守られているため、自己判断で捕獲や駆除はできません。
この記事では、自分でできるムクドリ対策を忌避剤・防鳥ネット・環境整備などの方法別に紹介します。法律上やってはいけないことや、業者に頼むべきかの判断基準、有効な忌避剤にも触れているので、被害が気になり始めた人はぜひ目を通してみてください。
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【この記事でわかること】 |
ムクドリとは?どんな鳥?

ムクドリは体長約24cm、黒褐色の体にくちばしと脚の橙色が目立つ野鳥です。
主な特徴は以下のとおりです。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 分類 | スズメ目ムクドリ科(体長約24cm) |
| 外見 | 全体的に黒褐色で、くちばしと脚の橙色が目立つ |
| 生息環境 | 平地から山地の市街地や農耕地、芝地、河原、果樹園 |
| 渡り区分 | 留鳥(北海道でも近年は越冬する個体が増加) |
| 食性 | 雑食。昆虫やミミズのほか、木や草の果実も食べる |
| 集団行動 | 夕方に街路樹や駅前のビルなどへ集合し、ねぐらをつくる |
一年中どこかで見かける身近な鳥ですが、昆虫やミミズに加えて果実も食べる雑食性のため、果樹園や家庭菜園のそばに住んでいる人は注意が必要です。農林水産省によると、ムクドリによる農作物被害の8割以上が果樹に集中しています。
意外と見落としがちなのが、夕方の集合行動です。ムクドリは1年を通して群れで行動し、日中は群れで地面を歩き回って餌を探しています。夕方になると街路樹や駅前のビルなどにねぐらをつくり、数百から数万羽が集まることも。大群が騒音や糞害の原因になるため、ねぐらの近くに住んでいる人は早めに対策を考えましょう。
ムクドリが生活に及ぼす主な影響

ムクドリの群れが住宅地の近くにねぐらをつくると、さまざまな生活被害が発生します。ここでは、とくに報告の多い4つの被害を見ていきましょう。
● 農作物や菜園への食害
● 糞尿による悪臭・汚染被害
● 鳴き声による騒音被害
● 健康面・衛生面への被害
農作物や菜園への食害
サクランボやモモ、ナシなど、実りの時期を迎えた果実が狙われやすく、被害は春から秋の収穫シーズンに集中します。ムクドリは群れで行動する習性があるため、被害が1箇所に集中しやすく、短期間で大きな損害につながることも珍しくありません。
農林水産省の「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」(令和4年度)によると、ムクドリの被害金額は年間約1.7億円で、鳥類全体(約27億円)のうち約6%にあたります。
農家だけでなく、庭先で果樹を育てている人にとっても見過ごせない問題です。甘い実をつける植物があればムクドリは群れで飛来してくるため、大切に育てた果物を守るためにも収穫前のネット掛けなど早めの備えが必要になってきます。
※参考:全国の野生鳥獣による農作物被害状況|農林水産省
糞尿による悪臭・汚染被害
ムクドリの群れがねぐらに選んだ樹木の真下には、毎晩大量のフンが降り積もります。黄色から茶褐色をしたフンは強い悪臭を放ち、歩道やベランダ、建物の壁まで広範囲を汚すことも。東京都環境局によると、23区内や多摩地域では糞害が通年で発生しています。
ねぐらが街路樹だけでなく屋根の隙間にもつくられるため、ベランダにフンが降ってくれば洗濯物や布団は干せません。とくに夏場はフンのにおいがきつくなるため、窓を開けての換気もためらわれます。
ねぐらが続く限り被害は繰り返されるため、掃除だけでは対応はなかなか追いつきにくいのが実情です。車や駐車場にまで汚れが広がることもあるので、フンを見つけたらマスクと手袋を着けて早めに取り除くようにしてください。
鳴き声による騒音被害
夕方、ねぐらに戻ったムクドリたちが一斉に鳴き始めると、掃除機の騒音に相当する約75dBに達するケースもあります。数百から数万羽が密集するため、窓を閉めていても室内まで響いてくるなど、住宅地ほど騒音被害は深刻です。
全国各地の市街地で集団の定着が確認されており、都内でも騒音や糞害が通年で発生しています。農林水産省の資料では、近年は1年中ねぐらがつくられる地域も出てきているとされており、季節を問わず被害が長引くおそれがあります。
ねぐら周辺では夕方から夜にかけて鳴き声が続くため、日常生活への影響もでてしまいます。騒音を我慢し続けるのではなく、後述する追い払いや忌避剤などの対策を早めに検討してください。
※参考:2-2-5 ムクドリ|農林水産省
健康面・衛生面への被害
糞害と重なって警戒したいのが感染症のリスクです。乾いたフンが粉状に砕けて空気中に舞い上がり、吸い込むとオウム病やクリプトコックス症にかかるおそれがあります。
オウム病なら肺炎や頭痛、クリプトコックス症なら発熱や嘔気が主な症状です。いずれも重症化すると命に関わることがあるため、フンは放置せず早めに除去してください。
もうひとつ注意したいのが、巣に寄生するダニです。戸袋や軒下に巣をつくられると、トリサシダニやワクモが室内まで入り込み、人を刺してかゆみや皮膚炎を引き起こすことがあります。
営巣は春から夏に集中するため、原因不明の肌荒れが続いているなら家のまわりに巣がないか確認してみてください。ダニの被害が疑われる場合は、専門業者や自治体への相談が確実です。
ムクドリを寄せ付けない!主な対策

ムクドリの被害を減らすには、追い払いと侵入防止の両面から取り組むのが効果的です。ここでは代表的な5つの方法を紹介します。
● 音や光を用いて驚かす
● 防鳥ネットを設置する
● 巣作りされにくい環境を整える
● 自治体や専門業者に相談する
● 忌避剤を使用する
音や光を用いて驚かす
爆竹やロケット花火のような大きな音を出せば、ムクドリの群れは一時的に飛び立ちます。ただし使用をやめるとすぐに戻ってくるうえ、時間とともに慣れも生じるため、継続的な取り組みが欠かせません。
レーザーやLEDライトは、薄暮時であればムクドリの退避行動につながります。しかし暗くなってからの照射にはほとんど反応しないため、使える時間帯が限られる点に注意してください。
なお、市販の超音波装置は鳥の聴覚の範囲外にあたるため、ムクドリに対する忌避効果はあまり期待できません。
いずれの方法にも共通するのが「慣れ」の問題です。効果はいずれ薄れるものと考え、音と光を併用する、装置の位置をこまめに変えるなど、複数の手段を組み合わせる必要があります。
防鳥ネットを設置する
ベランダや果樹を物理的に守る手段として、防鳥ネットは確実性の高い方法です。ムクドリの侵入をネットで遮断するため、音や光のように慣れで効果が薄れる心配がありません。一度設置すれば手間がかからないのも利点です。
ムクドリの体の大きさであれば30mm以下の網で侵入を防げます。素材はポリエチレンやナイロンなど耐候性のあるものを選び、設置面より余裕を持ったサイズを用意しましょう。
設置時に注意したいのが、ネットのたるみです。隙間があるとそこからムクドリが入り込んでしまうため、全体をしっかり張った状態で固定してください。
高所の作業では転落のおそれがあるため、2階以上の場所に設置する場合は専門業者に依頼することも検討してください。
巣作りされにくい環境を整える
ムクドリは建物のちょっとした隙間を営巣場所にします。換気扇まわりやエアコンの配管穴、軒下の隙間のほか、戸袋での営巣も問題になりがちです。
戸袋の対策はシンプルで、雨戸を毎日開け閉めするだけでも営巣を防ぎやすくなります。使っていない戸袋はテープなどで入口をふさいでしまうのも手です。軒下や通気口、屋根裏なども営巣場所になりやすいため、小さな穴を見つけたら早めにカバーや金網で対処しておいてください。
ただすでに卵やヒナがいる巣は鳥獣保護管理法により無許可での撤去が禁止されています。繁殖期にあたる4〜7月に巣を見つけた場合は、まず自治体へ相談してください。
自治体や専門業者に相談する
自力での対策が難しいと感じたら、自治体や害鳥駆除の専門業者に依頼する方法もあります。
自治体では、公園や駅前といった公共エリアの被害に対応しているほか、個人向けにも機材の貸し出しや専門業者の紹介などの支援を用意している場合があります。まずはお住まいの市区町村役場に問い合わせてみましょう。
専門業者に依頼する場合、費用は施工面積や巣の位置、被害の規模によって数万円〜数十万円と幅があります。金額に大きな差が出やすいため、複数の業者から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
忌避剤や防鳥ネットなど自分でできる対策もあるため、まずは手軽な方法から試してみて、それでも改善しない場合には業者に相談するとよいでしょう。
忌避剤を使用する
ムクドリが嫌がるにおいで寄りつきにくくするのが忌避剤です。大きく分けて、広範囲に噴霧できるスプレー型、置くだけで手軽な固形型、粘着性のあるジェル型があります。
成分には柑橘系やミント系(ハッカ)が多く使われており、鳥の嗅覚を刺激して警戒反応を引き出す仕組みです。スプレー型は樹木の幹に吹きかけたり軒下に吊り下げたりして使えるほか、天井裏への設置にも対応しています。
ベランダなど限られたスペースにはジェル型、庭木や畑のように広い範囲にはスプレー型が使いやすいでしょう。
持続期間は製品や環境によって異なり、スプレー型なら数ヶ月、ジェル型なら1年以上もつものもあります。屋外では雨や風の影響を受けるため、定期的に状態を確認して補充するようにしてください。
鳥を傷つけずに対策できるだけでなく、初めてでも使いやすいのが忌避剤の強みです。ほかの対策と組み合わせれば、さらに効果を高められるでしょう。
ムクドリ対策を講じる際の注意点

ムクドリは害鳥のイメージが強いかもしれませんが、鳥獣保護管理法によって保護される野生鳥獣のひとつです。無許可での捕獲・殺傷・狩猟は法律で禁止されており、違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
許可なしで行えるのは、忌避剤の使用や防鳥ネットの設置など「追い払い」「侵入防止」にあたる対策です。捕獲や殺傷を伴う行為は無許可では認められません。
巣の中に卵やヒナがいる時期は、巣への干渉や撤去も禁止されています。繁殖期の4月〜7月はとくに注意が必要な時期です。
防除策では被害が収まらないと判断される場合に限り、「有害鳥獣捕獲」の申請が認められることがあります。被害者本人、または委任された従事者が自治体へ申請するもので、手続きは地域で異なります。
申請時に被害状況の説明を求められることがあるため、フンや巣の写真、被害が発生した日時などを記録しておくとスムーズです。まずは最寄りの市区町村役場の窓口で相談してください。
法律上のルールを理解しておくと、対策を絞り込めます。忌避剤やネットなど、合法かつ安全な方法から取り組んでいきましょう。
※参考1:鳥獣保護法の概要|野生鳥獣の保護及び管理|環境省
※参考2:野生鳥獣による被害にお困りの方へ|鳥獣保護管理対策|東京都環境局
※参考3:鳥種別生態と防除の概要:ムクドリ|農研機構(NARO)
※参考4:野生鳥獣の捕獲について|鳥獣保護管理対策|東京都環境局
ムクドリ対策に有効な忌避剤なら快適生活

快適生活では原料にヒトデを使った2つの商品を取り扱っており、どちらもムクドリを含む幅広い害獣・害鳥に対応しています。
| 項目 | 害虫害獣まとめて解決!「ヒトデdeでんでん」 | 害獣忌避「ヒトデのちから」 |
|---|---|---|
| 原料 | 天然乾燥ヒトデ(100%) | 乾燥ヒトデ(100%) |
| 使い方 | 散布・吊り下げ・水溶液 | 散布・ネットに入れて吊り下げ |
| 持続期間 | 最大約3ヶ月 ※環境や使用方法により変動 |
最大約3ヶ月 ※環境や使用方法により変動 |
| 使用量の目安 | 約150g/坪(散布時) | 約1kg/10㎡(直まき時) |
| セット内容 | 2袋/6袋/10袋(1袋約500g) | 2袋/6袋/10袋(1袋500g) |
ヒトデdeでんでんは、ヒトデに含まれるサポニンのにおいで鳥や獣を遠ざける忌避剤です。散布のほか、水に溶かして霧吹きで使うこともでき、吊り下げ設置なら半径約1mの範囲をカバーできます(環境により異なります)。
ヒトデのちからは、ネットに入れて吊り下げるだけと設置が手軽な点が特長です。使い方次第では3ヶ月以上効果が続くこともあり、こまめな交換が難しい場所にも向いています。
広い範囲に散布したい場合や水溶液でも使いたい場合は「ヒトデdeでんでん」、吊り下げるだけの手軽さを重視するなら「ヒトデのちから」が向いているでしょう。
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>>害虫害獣まとめて解決!「ヒトデdeでんでん」2袋/6袋/10袋はこちら |
ムクドリ対策に関するよくある質問

ここでは、ムクドリ対策に関してよく寄せられる3つの疑問にお答えします。
● ベランダにムクドリの卵がある場合は自分で処理して大丈夫?
● ムクドリをエアガンで撃退しても大丈夫?
● CDを吊るすのはムクドリ対策として有効?
ベランダにムクドリの卵がある場合は自分で処理して大丈夫?
自分で処理するのは避けてください。卵やヒナがある巣の無許可撤去は鳥獣保護管理法に違反し、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
対処法として、1つは自治体に有害鳥獣捕獲を申請する方法、もう1つは巣立ちが終わるのを待ってから撤去する方法です。
巣立ちの判断は、5〜7日間成鳥の飛来がないことを目安にしてください。繁殖期にあたる3〜7月はとくに注意が必要な時期なので、巣を見つけたらまずは自治体に相談しましょう。
ムクドリをエアガンで撃退しても大丈夫?
ムクドリに限らず、野生の鳥にエアガンの弾を当てる行為は鳥獣保護管理法に抵触するおそれがあるため、避けてください。たとえ小さな弾であっても、体に当てて傷つければ違法と判断される可能性が極めて高いうえ、動物虐待の観点からも問題視されることも。
音で驚かせて追い払うこと自体は合法の範囲に含まれますが、身体に当てることを目的とした使用は認められません。ムクドリを追い払いたい場合は、忌避剤や防鳥ネットなど鳥を傷つけない方法を選んでください。
CDを吊るすのはムクドリ対策として有効?
一時的な効果は期待できますが、根本的な解決にはならないのが実情です。
CDの表面が太陽光を反射し、強い光でムクドリを警戒させる仕組みであるため、ベランダや庭先に手軽に取り入れられる対策ではあります。風で揺れると反射の向きが変わるよう、高い位置に吊るすのが一般的です。
しかし、ムクドリは学習能力が高く、すぐに「光るだけで直接的な危害はない」と見抜いてしまいます。数日も経つと光に慣れてしまい、再び寄り付くようになるケースがほとんどです。
CD単体での完全な撃退は難しいため、確実に対策するなら防鳥ネットで物理的に防ぐか、忌避剤など別の方法と併用することをおすすめします。
ムクドリ対策は安全性と法規制の厳守が課題

ムクドリによる被害は騒音・糞害・食害・健康リスクと多岐にわたり、放っておくほど生活への影響が大きくなります。ただし野生鳥獣を保護する法律がある以上、対策は「追い払い」と「侵入防止」が基本です。
音や光、防鳥ネット、忌避剤などを上手に組み合わせながら、鳥が慣れないよう工夫を重ねていきましょう。
法律を守りながら手軽に始められる手段として、忌避剤は有力な選択肢のひとつです。この記事で紹介した「ヒトデdeでんでん」「ヒトデのちから」のほかにも、快適生活ではさまざまな忌避剤を取り扱っています。商品によって対応する鳥獣が異なるため、購入前に対象動物を確認してください。
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