頭皮マッサージは育毛に効果がある？種類や方法・メリットも詳しく解説

この記事では、頭皮マッサージが育毛に効果があるのかについて解説します。

育毛の悩みは多くの方が持っています。育毛剤や食事の改善などの方法を試される方も多いですが、頭皮マッサージもおすすめです。

この記事では、さまざまな頭皮マッサージが育毛に効果があるのかということを解説するとともに、どのようなマッサージがあるのか、そしてそれらがどのようなメリットを持っているのかついて解説します。

頭皮マッサージは育毛に効果がある？

育毛のために行う頭皮マッサージは、育毛に対して非常に良い効果が期待できるでしょう。

以下のさまざまな理由から説明されています。

● 毛乳頭細胞を活性させられる
● 髪が育ちやすい頭皮環境を作る
● 白髪の改善にも期待できる

それぞれ解説していきましょう。

毛乳頭細胞を活性させられる

髪の毛は毛母細胞で作られますが、髪の毛を作るように指令を出すのが毛乳頭細胞です。毛乳頭細胞は毛母細胞の近くに存在し、毛母細胞の分化・増殖を調整し、毛量の調節をしています。

そして、頭皮マッサージで得られるような振動圧刺激を毛乳頭細胞に与えると、遺伝子の増殖が進むようです。

遺伝子が増殖することで細胞分裂が活発化し、毛乳頭細胞が増加することでその分毛母細胞への刺激も増えるため、毛母細胞の活動が活発化して髪が増えるといわれています。

髪が育ちやすい頭皮環境を作る

髪が育ちやすい環境を整えるのも、頭皮マッサージに効果的です。

そもそも髪は毛母細胞が産生しますが、毛母細胞は頭皮環境が清潔で、さらに頭皮の血流が良いときに産生量が増加します。

頭皮のマッサージをすると凝り固まった筋肉が弛緩し、筋肉への血流が増加するうえ、皮下組織も筋肉の緊張が解かれることで血流が増加するのです。

皮膚への血流が増加することで皮脂の量も減少し、頭皮環境が改善するため、毛母細胞は積極的に髪を作るようになります。

結果として、頭皮マッサージによって髪が育ちやすくなるのです。

白髪の改善にも期待できる

頭皮マッサージすることで、白髪の改善も期待することができます。

では、なぜ白髪は生えるのでしょうか。もともと髪の毛は、毛母細胞で産生されますが、産生された段階では髪の毛にはまだ色はついていません。

皮膚から髪の毛が出る前に、色素細胞から生成されるメラニン色素が髪に付着することで髪に色がつき、皮膚から出てくると黒い髪の毛として見ることができるのです。

しかし、加齢や頭皮環境の悪化、頭皮への血流の低下などによって色素細胞は弱ってしまい、メラニン色素を産生しなくなり、白髪になってしまいます。

頭皮をマッサージすることで頭皮の血流が良くなり、環境が改善することで色素細胞も活発となり、メラニン色素の産生が増加します。

それにより黒に着色された髪の毛が増加し、白髪が改善するのです。

頭皮マッサージの種類

実際におすすめの頭皮マッサージについて解説します。

● 圧迫法
● 叩打法
● 揉捻法

圧迫法

圧迫法は、指先で頭皮をつかんでから弾みをつけるように指を離すマッサージ法です。皮膚を圧迫してから離すことを繰り返します。

頭のどの部分でしても良いのですが、とくに大きな筋肉がある側頭部や後頭部が効果的です。

この圧迫法は筋肉の緊張をほぐすほか、興奮を抑える効果もあり、筋肉の緊張がほぐれることから血流の改善にも役立ちます。

叩打法

叩打法（こうだほう）は、軽く握った状態の手で頭皮をトントンとたたくようにマッサージすることで、頭皮の毛細血管が刺激で拡張され、血流が良くなります。

叩打法のポイントは力加減です。頭の中の方までどんどん響くような強さだと強すぎで、首や肩に負担がかかってしまいます。

したがって、軽くリズムに乗るような感じでトントンと柔らかくたたいてあげましょう。

揉捻法

揉捻法（じゅうねんほう）は、指の腹を頭皮に置き、ぐりぐりともみほぐす動作によって行うマッサージを指し、筋肉をもむだけではなく刺激することで血行を促し、筋肉をほぐせます。

特に動かすと痛みがあるような場所は筋肉が凝り固まっている場所なので、重点的に行うと良いでしょう。

ただし、痛みのある場所は筋肉が痛んでいるともいえるため、あまり強くマッサージを行うと筋肉の損傷が更に激しくなってしまう場合があります。

優しく時間をかけてマッサージしましょう。

育毛に効果的な頭皮マッサージ方法4つ

頭皮マッサージの種類は説明しましたが、実際にどこにどのようにマッサージすると効果的に頭皮に刺激を与え、効果を得ることができるのでしょうか。

● 頭皮全体をもみほぐす
● 凝り固まっている部分を指圧する
● 頭皮をゆっくりと引き上げる
● 頭部のツボを意識して押す

の四つの方法について解説します。

頭皮全体をもみほぐす

先ずは頭皮全体をもみほぐしましょう。

特にデスクワークや読書、スマホの使いすぎなど、頭をよく使った場合、頭皮が非常に凝り固まっているためよくほぐしましょう。

髪を洗うときに一緒に行える方法として、5本の指先で頭皮をつかむように置き、指先の位置を動かさずに頭皮を押したまま、3回ほど円を描くようにして揉みほぐす方法です。

さらに、耳の上から頭の中心に向かって、指の位置を前後に変えながら繰り返していくことで、頭皮全体をマッサージしていきます。

その他両手のひらで頭をはさんで押しながら、頭皮をぐりぐりと動かすのも効果的です。
それぞれ3〜5回くらいを目安として、次の場所へ移動してマッサージを繰り返していきます。

凝り固まっている部分を指圧する

頭全体をマッサージした後は、特に凝り固まっている部分を重点的にマッサージします。
したがって、圧迫法を主に使用していきます。

頭全体を触ってこっている部分を探していくのも良いのですが、特に前頭部の髪の生え際や、後頭部の耳の後ろあたり、側頭部辺りによく凝り固まっている場合が多いです。

これらの場所はもともと骨が出っ張っている場所でもあり、筋肉がより引き延ばされやすい場所になります。この場所を重点的にマッサージすることで、血流を良くしてより筋肉がほぐれやすいようにしましょう。

頭皮をゆっくりと引き上げる

頭皮を引き上げる動作も頭皮マッサージでは効果的です。頭蓋骨の周りの筋肉は、上下方向に引っ張る筋肉が多くあります。

例えば後頭部には僧帽筋と呼ばれる、肩を持ち上げる筋肉があり、この筋肉が凝り固まることで肩こりだけではなく頭痛の原因にもなりかねません。

また側頭筋といって側頭部にある筋肉は、顎を持ち上げる筋肉として、ものを噛むときに強く収縮する筋肉になります。

これらの筋肉が収縮を繰り返し、また力を入れたまま止まっている時間が長くなることで緊張し、凝り固まってしまいます。

頭皮を引き上げる動作はこれらの筋肉をゆっくりと引きほぐし、緊張を緩和し血流を増加させるのに効果的です。

親指を除いた指全体で両方の側頭部を優しくつつみ、ゆっくりと上に持ち上げます。持ち上げたところで暫く止まり、手をそっと離してまた持ち上げるという動作を繰り返しましょう。

頭部のツボを意識して押す

頭部には血流を増加させるといわれているツボがあり、頭の一番上の部頭頂部にあります。その部分を両手の数本の指でぐーっと暫く抑え、ゆっくりと離しましょう。

これを繰り返すことで、だんだんと押したときの痛みが弱くなり、気持ちよくなってきます。それによって血流が増加し、マッサージ効果を得られます。

頭皮マッサージをするメリット３選

では、頭皮マッサージをするとどのようなメリットがあるのでしょうか。
頭皮マッサージのメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

● セルフケアとして行いやすい
● ストレスの緩和につながる
● 育毛剤と併用することでより効果を発揮する

それぞれ具体的に紹介しましょう。

セルフケアとして行いやすい

頭皮マッサージは他の人にやってもらうこともできますが、自分自身でも行うことができます。

先に紹介したとおり、髪を洗うときに一緒にやってもいいですし、空いた時間にすこし手を伸ばしてすることも可能です。

道具を使用してマッサージすることもできますが、自分自身の手で行うこともできるため、いつでもどこでも行うことができます。

また普段から自分自身の頭皮を触ることで、どの部分がよりこりやすいのかを知ることが出来るため、時間が無ければそこを中心にマッサージするといいでしょう。

時間があるときは全体にマッサージをするなどと、自分でマネージメントすることができるようになります。

ストレスの緩和につながる

頭皮マッサージはストレスの緩和に良いといわれており、ストレスを感じているときに自分自身の体を触ること自体がストレスを緩和させると医学的に証明されています。

さらに、頭髪が少ないことをストレスに感じている場合、自分で対策ができているということを実感することで、ストレスを緩和することが可能です。

また、頭皮マッサージは凝り固まった頭の筋肉や組織をほぐすため、血流が良くなり、緊張を緩和します。

このこと自体も副交感神経を刺激し、ストレスを緩和する方向に働くのです。このように、頭皮マッサージをするとストレスを緩和することが期待できます。

育毛剤と併用することでより効果を発揮する

頭皮マッサージする際に育毛剤を使用することで摩擦による肌へのダメージを削減できます。

マッサージで血流をよくし、育毛剤で頭皮環境を整えることで相乗効果が期待できるため、
育毛剤を使用するときに頭皮マッサージを同時に行いましょう。

頭皮マッサージをするデメリット

前述のように頭皮マッサージをすると、非常に多くの効果が期待できます。

しかし、誤った方法で頭皮マッサージをしてしまうと、かえって筋肉の損傷を来したり、頭皮に傷をつけて毛が生えにくい環境にしてしまったりと逆効果となってしまうことがあるので注意が必要です。

例えば、側頭筋や僧帽筋などの大きな筋肉が炎症を起こしているときに、その部分をマッサージすると炎症が更にひどくなってしまいます。

また、爪を立ててゴシゴシと頭をこすったり、道具を使用して頭をかくときに皮膚を傷つけてしまったりすると、毛根を痛め、毛母細胞の活動を阻害してしまうことに繋がりかねません。

正しい方法で頭皮マッサージしましょう。

育毛剤を定期購入するなら快適生活がおすすめ

先に紹介したとおり、育毛のためには育毛剤を使用しながら頭皮マッサージをすると非常に効果的です。

しかし、育毛剤と一口で言っても非常にたくさんの種類があって選ぶことも悩むと思います。そのような方には、多くの種類の育毛剤のなかから自分に合ったものを選び、定期購入ができる『快適生活』がおすすめです。

さまざまな種類の商品から自分に合った商品を選ぶことができるでしょう。また、定期購入なら一本ずつ購入するより安価になりますし、買い忘れも予防できます。

育毛剤に関するよくある質問

頭皮マッサージに関して、よくある質問にお答えします。

● 頭皮マッサージのやり過ぎで逆効果になることはある？
● 頭皮マッサージはオイルをつけた方がいい？
● 頭皮マッサージのタイミングはいつがいい？

それぞれ解説していきます。

頭皮マッサージのやり過ぎで逆効果になることはある？

先に紹介したとおり、頭皮マッサージを正しくないやり方で行うことで、頭皮や筋肉を痛めてしまい、育毛に悪影響を及ぼします。

また、マッサージのしすぎで手や指を痛めてしまうこともあり、それらが生活の質を落としてしまっては元も子もありません。

したがって、頭皮マッサージをするのであれば正しい手順で適度な時間行うことが重要です。

頭皮マッサージはオイルをつけた方がいい？

頭皮マッサージをするためのオイルも発売されています。

しかし、頭皮マッサージするときに、皮脂が非常に多い状態でマッサージしようとすると、指が十分に頭皮を捉えられず、滑ってしまうこともあるでしょう。

それを防ぐために、頭皮マッサージの前には洗髪することをおすすめしますが、洗髪してすぐだと逆に髪に指が引っかかってしまい、マッサージをやりにくいという問題があります。

その対策として、洗髪後に少量のオイルをつけることで、適度な指の滑りによってマッサージがしやすくなるのです。

また、オイルでなくても育毛剤を併用するのであれば、育毛剤自体がオイルと同じように摩擦を減らしてくれるため、頭皮マッサージをしやすくなります。

もちろん、育毛剤であれば育毛効果が期待できるので、オイルではなく育毛剤を使用して頭皮マッサージをするのがおすすめです。

頭皮マッサージのタイミングはいつがいい？

先ほど述べたとおり、頭皮マッサージは、皮脂が多いとやりにくいという特徴があります。

また、朝起きたばかりは皮脂が多い一方で、肩こりや咬筋の筋肉痛などの症状は少なく、マッサージ効果が薄いです。

夕方にかけて筋肉のこりが強くなってくるため、夜に入浴し、洗髪した際や洗髪の後に頭皮マッサージをするのが良いでしょう。

育毛に効果的な頭皮マッサージで頭皮環境を整えよう

育毛を意識する場合、頭皮の環境を整えるのが非常に重要です。

育毛剤を使用して頭皮環境を整える事も大事ですが、頭皮をマッサージして血流を良くしサポートすることも非常に効果が期待できます。

無理なく頭皮マッサージを継続して育毛を手助けをしましょう。