
ウニの旬の時期はいつ?
選び方や美味しい食べ方も解説
この記事では、ウニの旬の時期はいつなのか、解説します。
ウニは、その濃厚な甘みととろけるような食感で多くの人に愛される高級食材です。旬の時期に味わうウニは、風味が格別で旨みも一層引き立ちます。
ウニは、種類や産地によって旬が異なり、いつ食べるかによって味わいが変化します。より美味しく食べるには、旬を理解しておくことが重要です。
本記事では、ウニの旬の時期とともに、美味しいウニの選び方や、より一層ウニを楽しむためのおすすめの食べ方についても解説します。ぜひ、参考にしてください。
【この記事でわかること】 |
ウニの旬の時期はいつ?

ウニの旬は種類や産地によって異なりますが、一般的には夏(6月〜8月)が最も美味しい時期とされています。
北海道産のエゾバフンウニやムラサキウニは、初夏から真夏にかけて旬を迎え、甘みと旨みが最高潮になります。
一方で、日本各地の海域によってウニの旬はずれるため、一年を通してどこかしらで旬のウニが楽しめるのも魅力のひとつです。たとえば、東北地方や九州の一部地域では、冬から春にかけてウニが旬を迎えることもあります。
ただし、ウニは産卵期を迎えると味が落ちるため、漁獲はその時期を避けて行われます。つまり、旬とされる期間は、ウニが最も身入りが良く、味も良いタイミングに限定されています。
美味しいウニを堪能するためには、種類ごとの旬の違いや地域ごとの漁期を理解しておくことが重要です。知識を持って選ぶことで、より深く旬の味わいを楽しめるでしょう。
【種類別】ウニの旬の時期

ここでは、種類別にウニの旬の時期について解説します。種類別のウニの旬の時期は、以下のとおりです。
ウニの種類 | 主な産地 | 旬の時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
バフンウニ | 北海道・東北 | 3~5月頃 | 小粒で濃厚、甘みが強い |
エゾバフンウニ | 北海道(利尻島・礼文島) | 6〜10月 | 旨みと甘みが極めて強い、濃い味 |
アカウニ | 関西・九州などの温暖な海域 | 7月〜9月 | クリーミーでまろやか、希少価値が高い |
キタムラサキウニ | 北海道沿岸 | 6〜8月 | あっさり淡白な味わい、クセがない |
ムラサキウニ | 本州沿岸・瀬戸内海 | 6月〜8月 | さっぱりとした風味、広く流通 |
● バフンウニの旬の時期
● エゾバフンウニの旬の時期
● アカウニの旬の時期
● キタムラサキウニの旬の時期
● ムラサキウニの旬の時期
くわしく見ていきましょう。
バフンウニの旬の時期
バフンウニは小ぶりながら濃厚な味わいで、舌にまとわりつくような甘さが魅力のウニです。
日本海側や東北地方では春から初夏が最も美味しい時期とされており、南の地域ではやや早めの旬になります。体表には短く密な棘が生えており、身の色は鮮やかなオレンジ色です。
小粒ながら風味は非常に強く、塩水ウニや丼ぶりにすることで味の良さが引き立ちます。
エゾバフンウニの旬の時期
エゾバフンウニは北海道周辺の冷たい海で育ち、他のウニよりも味が濃くて甘みも強いため、高級ウニとして扱われます。
旬は夏から初秋(6月~10月)で、利尻島や礼文島のものは特に評価が高く、国内外から人気です。
身は厚みがあり、色も濃い橙色で、見た目にも贅沢感があります。濃厚な風味を生かすには、刺身や軍艦巻きのようにシンプルな調理法がおすすめです。
アカウニの旬の時期
アカウニは九州や瀬戸内、関西沿岸で見られる温暖な海域に生息する種類で、鮮やかな赤茶の殻を持ちます。
旬は7月から9月で、地域によっては10月中旬まで美味しい個体が出回るでしょう。佐賀や長崎などで水揚げされるものは品質が高いとされています。
口当たりは非常にクリーミーでコクがあり、他のウニとは一線を画す味わいでしょう。
キタムラサキウニの旬の時期
キタムラサキウニは北海道や東北地方で見られる種類で、白ウニと呼ばれることがあります。
旬は春の終わりから初夏にかけてとなっています。外見は黒紫色の殻をしており、身は淡い黄色でやさしい甘みが特徴です。
バフンウニやエゾバフンウニと比べると味は控えめですが、後味がすっきりとしており、食べやすいことから料理への汎用性も高いでしょう。
ムラサキウニの旬の時期
ムラサキウニは日本全国の沿岸でよく見られる種類で、本州から南の地域では春〜夏が旬とされています。
産地によって旬の時期や味に差があるのが特徴で、北の海では6〜8月が最盛期です。身の色はやや薄めで、風味も上品かつ控えめな傾向があります。
クセが少なく初心者にも食べやすいため、寿司や丼などさまざまな料理に使われます。
【産地別】ウニの旬の時期

ここからは、産地別にウニの旬の時期を解説します。
産地 | 旬の時期 | 主なウニの種類 |
---|---|---|
北海道産 | 6〜8月 | エゾバフンウニ・キタムラサキウニ |
青森 | 6〜8月 | キタムラサキウニ |
三陸地方 | 5〜8月 | ムラサキウニ・キタムラサキウニ |
新潟県 | 6〜7月 | ムラサキウニ |
山口県 | 5〜7月 | ムラサキウニ |
● 北海道産ウニの旬の時期
● 青森県産ウニの旬の時期
● 岩手県・宮城県産(三陸地方)の旬の時期
● 新潟県産ウニの旬の時期
● 山口県産ウニの旬の時期
● 長崎県産ウニの旬の時期
順番に見ていきましょう。
北海道産ウニの旬の時期
北海道は国内最大級のウニの産地であり、利尻島や礼文島をはじめとした地域では、6月から8月にかけて質の高いウニが水揚げされます。
中でもエゾバフンウニとキタムラサキウニが主力で、冷たい海で育つことで甘みとコクが凝縮されるのが特徴です。
場所によっては10月頃まで美味しいウニが楽しめるところもあり、観光客にも非常に人気の高い季節となります。豊かな昆布を食べて育つため、旨みが強く濃厚な味わいが感じられるのが北海道産ウニの魅力です。
青森県産ウニの旬の時期
青森では主に夏(6月〜8月)にかけてウニ漁が盛んに行われ、キタムラサキウニが多く水揚げされます。
冷涼な津軽海峡や太平洋側の海流の影響で、身が引き締まり、甘さも際立ちます。
全体的にさっぱりとした後味が特徴で、地元では塩水ウニとして新鮮なまま出荷されることが少なくありません。
北海道産に比べると価格はやや抑えめでありながら品質も高く、コストパフォーマンスに優れています。地元の海産物市場などでは旬の時期に良品が手に入ります。
岩手県・宮城県(三陸地方)産ウニの旬
三陸地方に位置する岩手・宮城では、5月から8月にかけてムラサキウニやキタムラサキウニが水揚げされます。
このエリアは潮の流れが複雑で、海水温も適度に低いため、ウニがじっくり育ち、濃厚な味を持ちやすいのが特徴です。
ウニは昆布や海藻類を豊富に食べて育つため、旨みが詰まった仕上がりになります。
初夏から盛夏にかけての三陸産ウニは、寿司職人などからの評価も高く、全国の飲食店で取り扱われることが多い産地のひとつです。
新潟県産ウニの旬の時期
新潟県では、6月から7月にかけてがウニの旬とされ、ムラサキウニが多く漁獲されます。
新潟沿岸の日本海側は海流や気候の影響で漁期が短く、ウニの水揚げ量自体もそれほど多くありません。その分、旬の時期に採れるウニは新鮮で味わい深く、地元の食文化と結びついた貴重な食材といえます。
あっさりとした味が特徴で、クセが少なく食べやすいため、ウニが苦手な方でも楽しめることがあります。
山口県産ウニの旬の時期
山口県では、日本海に面した沿岸地域で5月から7月にかけてムラサキウニの漁が行われます。
地元では昔から磯の香り豊かなウニが好まれており、その風味がしっかりと感じられるのが特徴です。
外見は一般的な紫色の殻をしており、身は淡い黄色から橙色です。産地直送でないと手に入りにくいこともあり、市場にはあまり出回りませんが、その分、希少性も高いといえます。
塩水ウニとして出荷されるケースも多く、鮮度重視で消費されています。
長崎県産ウニの旬の時期
長崎県では、温暖な海に適応したアカウニが主に水揚げされており、旬は6月から9月にかけてです。
アカウニはウニの中でも特にクリーミーで濃厚な味わいを持ち、「幻のウニ」と称されることもあります。
長崎の海域は餌となる海藻が豊富で、ゆっくりと育った個体は旨みが凝縮されているのが特徴です。全国的にもアカウニの流通量は少なく、長崎産は評価が高いため、高級寿司店などで扱われます。
美味しい旬のウニの選び方

ここからは、美味しい旬のウニの選び方について解説します。
● 塩水に漬けられたウニを選ぶ
● 色や形を確認しながら選ぶ
● ミョウバンを使用していないウニを選ぶ
上記3点について、くわしく見ていきましょう。
塩水に漬けられたウニを選ぶ
ウニを購入する際には、「塩水ウニ」と表示されたものを選ぶのがポイントです。
これは、獲れたてのウニを新鮮な状態で保つために、海水とほぼ同じ濃度の塩水に漬けて保存したものです。
塩水ウニは添加物を使わずに保存されているため、より自然な甘みととろけるような食感を楽しめます。鮮度の高いウニを味わいたいなら、まずは塩水ウニを選ぶことが基本となります。風味や舌触りを重視する方におすすめです。
色や形を確認しながら選ぶ
ウニの品質を見極めるには、見た目も重要な判断材料です。
まず、色にムラがなく、鮮やかな黄金色や橙色のものが良品とされます。黒ずみや濁った色味があるものは、鮮度が落ちていたり品質にばらつきがあるおそれがあるため避けましょう。
次に形ですが、粒がしっかりしていて潰れていないもの、また角が立っていて崩れていないものが望ましいといえます。形が崩れているウニは、輸送中にダメージを受けたり、品質が劣化している場合があります。
購入前にパック越しでもウニの状態をよく観察することが、美味しい一品を選ぶコツです。
ミョウバンを使用していないウニを選ぶ
ウニの苦味や薬品臭が気になる方は、「無添加」または「ミョウバン不使用」と明記されたウニを選ぶのが安心です。
ミョウバンは、ウニの型崩れを防ぐために使われることが多いですが、独特のえぐみや苦味をウニに与えてしまうことがあります。
繊細な風味を楽しみたい人にとっては、ミョウバンの影響が気になるところです。最近では、冷蔵技術の向上により、ミョウバンに頼らずとも鮮度を保てるウニの流通が増えてきています。
添加物に敏感な方や、より自然な味わいを求める方には、無添加表示のウニがおすすめです。
旬のウニの美味しい食べ方

ここからは、旬のウニの美味しい食べ方について解説します。
食べ方 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
生ウニ | そのまま、または醤油やわさびを添えて食べる | 新鮮な甘みととろける舌触りをダイレクトに楽しめる |
焼きウニ | 殻つきやホイルで香ばしさをプラス | 香りとコクが増し、肴としても最適 |
ウニ丼 | 白ごはんにウニをたっぷり乗せて、シソや刻み海苔をトッピング | シンプルながら贅沢、素材の味を最大限に活かせる |
ウニ鍋・ウニしゃぶ | ウニを溶かしたスープで食材を煮たり、軽く火を通して食べる | 旨みがしみ出た濃厚スープで、冬にぴったりの温まる料理 |
ウニ汁 | 味噌汁や潮汁にウニを加えて作る | 香りと旨みが広がる、和食の締めにも合う一品 |
ウニのパスタ | バターや生クリームで濃厚ソースに仕立てる。にんにくや白ワインで風味を追加 | 洋風アレンジでウニの新しい魅力を引き出す。ディナーにも最適 |
● 生ウニ
● 焼きウニ
● ウニ丼
● ウニ鍋・ウニしゃぶ
● ウニ汁
● ウニのパスタ
生ウニ
ウニの繊細な甘みやクリーミーな舌触りを堪能するなら、やはり生で食べるのが一番です。
鮮度の良いウニは臭みがなく、口に入れた瞬間にとろけるような食感と、海の香りが広がります。醤油をほんの少しだけ垂らしたり、わさびを添えて風味を引き立てるのもおすすめです。
シンプルに味わうことで、素材本来の旨みをダイレクトに楽しめます。お刺身としてそのまま食べたり、軍艦巻きにしても美味しいです。旬の時期には、他のどのような調理法よりも生で食べるのが最も贅沢な楽しみ方といえるでしょう。
焼きウニ
濃厚な旨みを楽しみたいときには、焼きウニもおすすめです。
ウニを軽く炙ることで香ばしさが加わり、風味が一層引き立ちます。殻つきのまま炭火で焼いたり、アルミホイルに乗せてオーブンで火を通す方法も人気です。
加熱することで水分が適度に抜け、味が凝縮されるため、濃厚なコクが生まれます。また、ほんの少しの醤油やバターを加えると、香りやコクがより深まります。
生ウニとは異なる魅力があり、ウニ本来の味をしっかり味わいたい方にはぴったりの調理法です。お酒のお供としても相性抜群です。
ウニ丼
ごはんと一緒に贅沢に味わいたいなら、ウニ丼がおすすめです。
炊きたての白ごはんの上に、たっぷりのウニを乗せるだけのシンプルな料理ですが、ウニの甘みとごはんの相性は抜群です。刻み海苔や青じそ、わさびを添えれば、風味にアクセントが加わりさらに美味しくなります。
鮮度の高いウニを使用すれば、調味料なしでも十分な味わいが感じられます。より濃厚な味を楽しみたい場合は、卵黄や少量のだし醤油をかけるのも良いでしょう。ウニの美味しさを存分に引き出す、シンプルながら贅沢な一杯です。
ウニ鍋・ウニしゃぶ
ウニの新しい楽しみ方として、ウニ鍋やウニしゃぶも近年人気が高まっています。鍋にウニを溶かし込んだスープを作り、野菜や魚介類をくぐらせて味わう方法です。
ウニしゃぶは、軽く火を通すことで旨みが引き立ち、濃厚なコクが口の中に広がります。豆乳やだしベースのスープと組み合わせると、まろやかで奥深い味わいになります。
また、しゃぶしゃぶした具材にウニソースをかけても絶品でしょう。寒い季節に体も心も温まる、少し贅沢な鍋料理としておすすめです。友人や家族との食卓にもぴったりです。
ウニ汁
海の恵みを存分に感じられる一品が、ウニ汁です。
これは、ウニを使った味噌汁や潮汁のことで、ウニの濃厚な風味がスープに溶け出し、ほっとする味わいが楽しめます。新鮮なウニを使うことで、香りも良く、旨みが引き立ちます。
具材はシンプルに豆腐やネギなどが一般的ですが、だしとの相性を考えて加えるとより美味しいでしょう。冷えた体を温めたいときや、和食の締めにぴったりです。
特別な調理技術がなくても、簡単に家庭で作れるのも魅力です。旬の時期にぜひ試してみてください。
ウニのパスタ
洋風に楽しみたいなら、ウニを使ったパスタは外せません。生クリームやバターと合わせて作ることで、濃厚でコクのあるソースに仕上がります。
ウニの旨みがソース全体に広がり、パスタに絡むことで絶妙なバランスになるでしょう。ガーリックや白ワインを少し加えると香りが立ち、風味豊かになります。
仕上げに刻んだ青ねぎや大葉を散らせば、味の引き締めにもなります。特別な日のディナーにもふさわしい贅沢な一皿で、ウニの新たな美味しさを再発見できるでしょう。イタリアン好きにもぜひ試してほしい食べ方です。
美味しい旬のウニなら快適生活の「ごちそう定期便」

美味しい旬のウニを手軽に楽しみたい方には、快適生活の「ごちそう定期便」がおすすめです。
中でも9,980円コースは、毎月贅沢な逸品が届く人気のコースで、8月には生食用のウニが登場します。
クリーミーでとろけるようなウニを、自宅にいながら楽しめるのは快適生活ならではの魅力です。特別な調理をしなくても、届いたそのままで高級感のある味わいが楽しめます。
旬を逃さず、美味しい食材を確実に味わいたい方に最適な定期便です。
また、ウニ以外にも、いくらやあわび、うなぎなど、旬の高級食材を毎月堪能できます。苦手な食材はスキップできるので、好きなものだけを食べられるのも魅力です。
ウニの旬を把握して一番美味しい時期に食べよう

この記事では、ウニの旬について解説しました。
ウニは種類や産地によって旬の時期が異なりますが、最も美味しくなる時期を見極めることで、より豊かな味わいを楽しめます。
夏から初秋にかけては、多くの地域でウニの旬を迎え、濃厚な甘みと旨みが一層際立ちます。
また、美味しいウニを選ぶポイントやおすすめの食べ方についても解説しました。塩水ウニや無添加のウニを選ぶことで、ウニ本来の風味を存分に堪能できるでしょう。
生で味わうのはもちろん、丼や鍋料理、パスタなどにアレンジすることで、さまざまな楽しみ方が広がります。
快適生活の「ごちそう定期便」では、毎月旬の食材が自宅に届きます。9,980円コースでは、8月に高級ウニを味わうことが可能です。ウニ以外にも旬の食材を堪能できるので、ぜひチェックしてみてください。