
ネズミを寄せ付けない方法4選!
嫌いな匂いや駆除方法も解説
この記事では、ネズミを寄せ付けない方法4選を解説します。
ネズミはわずかなすき間からでも屋内に侵入し、食べ物や生活環境に深刻な被害をもたらします。放置すれば繁殖や感染症のリスクも高まるため、早めの対策が欠かせません。ネズミは特定の匂いや環境を嫌うため、それらを活かした対策を日頃から行うことで、侵入を防ぐことが可能です。
この記事では、ネズミが嫌う匂いや、侵入・定着を防ぐ具体的な方法、万が一寄ってきた場合の駆除手段まで詳しく紹介します。ネズミに悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】 |
ネズミの嫌いな匂い4選

ネズミは嗅覚が非常に発達しており、人間では感じにくい微細な匂いにも敏感です。
この特性を逆手に取って、ネズミが嫌がる匂いを活用することで、家に近づけないようにできます。
ここでは、ネズミの忌避に効果があるとされる代表的な4つの匂いを紹介します。
- ● カプサイシンを含むトウガラシ類
- ● ミントやハッカなどのハーブ類
- ● ネズミの天敵が発する匂い
- ● 煙や燃焼系の匂い
カプサイシンを含むトウガラシ類
ネズミは、トウガラシに含まれるカプサイシンの刺激臭を非常に嫌います。この成分は粘膜を刺激するため、匂いをかいだだけでも強い不快感を覚えるようです。
トウガラシを丸ごと置くだけでも効果がありますが、より匂いを拡散させたい場合は輪切りにしたり、乾燥したものを割って設置するのがおすすめです。前歯でかじる習性のあるネズミには、木材や配線の近くに置くと効果的です。
天然素材であることから安全性も高く、キッチンや収納スペースなど人がよく使う場所でも取り入れやすい対策のひとつです。
ミントやハッカなどのハーブ類
清涼感のあるハーブの香りも、ネズミが嫌う匂いとして知られています。とくにメントールを含むミントやハッカは、ネズミの鋭い嗅覚を刺激し、近づくのを避けさせる効果があります。
ハーブオイルやスプレー、匂い袋を使って、ネズミの通り道や気になる場所に設置することで、自然に近づきにくい環境をつくれます。
市販のハッカ油スプレーやアロマオイルを使えば、香りの強さを調整できるのも利点です。香りが強すぎないため、家族やペットがいる家庭でも取り入れやすいのが特徴です。
ネズミの天敵が発する匂い
ネズミは非常に警戒心の強い動物で、天敵の存在を本能的に避けようとします。猫やキツネ、イタチ、フクロウなどの体臭やフェロモンの匂いを感じ取ると、その場から逃げ出そうとする習性があります。
この特性を利用した「天敵の匂い成分」を含む忌避剤も市販されており、屋根裏や物置など、ネズミが好んで入り込む場所に設置することで効果を発揮します。
とくにペットを飼っていない家庭では、こうした製品を活用することで、自然な形でネズミの侵入を防げます。
煙や燃焼系の匂い
ネズミは煙や焦げたような匂いを「危険な環境」として本能的に避ける傾向があります。くん煙剤や蚊取り線香、防虫香などに含まれる独特の香りは、ネズミにとってストレスとなり、近づかない理由になります。
煙は空間全体に素早く広がるため、即効性があるのも特長です。ネズミの気配がある場所に一時的に使用することで、追い出し効果も期待できます。
ただし、ペットや小さな子どもがいる場合は使用環境に十分注意し、換気をしっかり行うようにしましょう。
ネズミを寄せ付けない方法4選

ネズミの被害を防ぐには、まず「寄せ付けないこと」が何より重要です。食べ物や巣材を与えず、侵入させず、居心地の悪い環境をつくることが基本となります。
ここでは、自宅にネズミを寄せ付けないために効果的な4つの方法を紹介します。
- ● 侵入経路を徹底的に塞ぐ
- ● 餌になりうるものを片付ける
- ● 巣の材料になりうるものを片付ける
- ● 忌避剤を使用する
侵入経路を徹底的に塞ぐ
ネズミは非常に柔軟な体をもち、わずか2〜3cmのすき間があれば簡単に通り抜けてしまいます。
換気口や排水管の周辺、壁や床のすき間など、少しのすき間も見逃さず、物理的に塞ぐことが基本です。金網やパテ、金属プレートなど、かじられにくい素材で塞ぐとより効果的です。
とくに築年数が経った家では、見落としがちな場所が多いため、一度家の外回りや床下をしっかり確認することをおすすめします。
餌になりうるものを片付ける
ネズミは雑食性で、ほとんどの食べ物に反応します。
生ゴミはもちろん、仏壇のお供え物やペットフード、菓子類など、少しの食品でも匂いにつられて寄ってくるため、出しっぱなしにしないことが大切です。
食べ物は密閉容器にしまい、生ゴミは匂いが漏れないように二重に包んで捨てましょう。キッチンまわりやごみ箱の管理を日常的に丁寧に行うだけでも、ネズミが寄りにくくなります。
巣の材料になりうるものを片付ける
ネズミは、布や紙類、段ボールなど柔らかく保温性のある素材を好んで巣をつくります。
使わない新聞紙や衣類、ビニール袋、押し入れにしまったままの布団などがあると、格好の巣材となってしまいます。
とくに屋根裏や押し入れの奥、納戸など、普段手が届きにくい場所は要注意です。
巣の材料となるものを片付け、定期的に清掃することで、ネズミに「住みにくい家」だと印象づけられます。
忌避剤を使用する
匂いに敏感なネズミには、嫌いな匂いで寄せ付けない「忌避剤」の使用も効果的です。ミントやハッカ、ワサビ、トウガラシなどの香りを活かした製品は、自然由来のものも多く、家庭でも使いやすいのが特徴です。
忌避剤には、スプレー・設置型・くん煙型などさまざまなタイプがあり、使う場所や目的によって選べます。侵入経路が特定できるならスプレータイプ、ネズミの居場所がわからないときには広範囲に届くくん煙タイプが便利です。
家庭環境に合わせて使いやすいタイプを選び、ネズミが「近づきたくない」と感じる空間づくりを心がけましょう。
寄ってきたネズミの駆除方法3選

ネズミを寄せ付けない対策をしていても、すでに家の中に侵入されてしまった場合は、駆除を行う必要があります。
ネズミは警戒心が強く、繁殖力も高いため、放っておくと被害が広がりやすくなります。
ここでは、家庭でできる駆除方法から、専門業者に依頼する方法まで、代表的な3つの方法を紹介します。
- ● 殺鼠剤を撒く
- ● 罠を仕掛ける
- ● 害獣駆除業者に依頼する
殺鼠剤を撒く
殺鼠剤は、ネズミの好物に似せた毒餌を設置することで駆除する方法です。少量で効果があり、巣にいる複数のネズミに効く可能性もあるため、効率の良い方法といえます。
設置場所は、冷蔵庫の裏やシンク下、食品庫の隅など、ネズミが出没しやすい場所を選ぶのが基本です。また、殺鼠剤には即効型と蓄積型があり、状況に応じて使い分けるとより効果的です。
ただし、ペットや小さな子どもがいる家庭では誤飲のリスクがあるため、使用には細心の注意が必要です。ネズミの死骸が見つけにくい場所で腐敗してしまうと、悪臭や害虫の発生にもつながります。
罠を仕掛ける
粘着シートや捕獲カゴなどの罠を使って、ネズミを直接捕獲する方法もあります。毒を使わないため、子どもやペットがいる家庭でも比較的安全に使用できます。
罠は、ネズミの通り道や巣の近くに設置すると効果が出やすくなります。
粘着シートは複数枚を並べて敷き詰めると捕獲率が高まり、捕獲カゴは餌を入れてしばらく設置し、警戒を解かせると成功しやすくなります。
捕獲後は、衛生面に配慮してマスクと手袋をつけ、適切に処理することが大切です。罠を仕掛ける方法は、駆除した実感が得られやすい反面、処分に抵抗を感じる方には負担が大きいかもしれません。
害獣駆除業者に依頼する
ネズミの被害が深刻だったり、自力での駆除が難しい場合は、専門の駆除業者に依頼するのが確実です。業者であれば、巣の特定から駆除、再発防止の対策までを一括して対応してくれます。
プロは市販されていない強力な薬剤や捕獲器具を使用できるため、駆除の成功率が高いのが特徴です。また、死骸の処理や清掃も行ってくれる場合が多く、精神的・衛生的な負担を軽減できるのも大きなメリットです。
費用はかかりますが、ネズミの再侵入を防ぐための施工まで任せられるので、長期的に安心して過ごしたい方には適した選択肢といえるでしょう。
自宅に寄ってくるネズミがもたらす影響

ネズミは小さな体に反して、生活環境に大きな被害をもたらします。
家の中に入り込んでくるだけでなく、その周辺でもさまざまな問題を引き起こすため、早期の対策が重要です。
ここでは、自宅周辺にネズミが現れることで生じる代表的な3つの影響について解説します。
- ● 食べ物に被害が出る
- ● 感染症のリスクが生じる
- ● 田畑の作物が荒らされる
食べ物に被害が出る
ネズミは非常に嗅覚が優れており、人間の食べ物の匂いにも敏感に反応します。
台所や食品庫に置きっぱなしにした食材をかじったり、包装のすき間から侵入して中身を食べてしまったりする被害がよくあります。
かじられた食品は、見た目だけでなく衛生面でも問題があるため、廃棄するしかありません。
これが繰り返されると、家庭内の食品ロスや精神的ストレスが大きくなるため、密閉容器の使用やこまめな整理が欠かせません。
感染症のリスクが生じる
ネズミのフンや尿、そして体自体には、多くの病原菌や寄生虫が付着しています。サルモネラ菌、レプトスピラ菌などの感染症を媒介し、人の健康に直接的なリスクを与える存在です。
とくにキッチンやダイニング周辺に侵入されると、食器や調理器具への汚染も考えられるため、家族全員の安全を守るためにも、早めの駆除と清掃が重要になります。
田畑の作物が荒らされる
ネズミは家の中だけでなく、家の周囲にある庭や小規模な菜園、畑の作物にも被害を及ぼします。
根菜や果実を食べ荒らすだけでなく、かじった跡が残った作物は商品価値が下がり、食用としても使えなくなってしまいます。
また、ネズミは前歯を削るために硬いものをかじる習性があり、食べる目的でなくても作物が傷つくケースがあります。
これにより、作物が腐ったり、他の作物に病気が広がるリスクもあるため、小さな畑でも警戒が必要です。
ネズミを寄せ付けない対策なら快適生活の忌避剤がおすすめ

ネズミを寄せ付けないためには、侵入経路を塞ぐだけでなく、「近づきたくない」と思わせる環境をつくることが効果的です。その中でも取り入れやすいのが、匂いの力を活かした忌避剤の活用です。
快適生活では、天然成分を使った安全性の高い忌避剤を多数取り扱っており、家庭内でも安心して使えるのが魅力です。たとえば、ヒトデ由来の忌避成分を配合した「ヒトデdeでんでん」や、「逃げまんねん」などは、撒くだけ・置くだけで害獣やネズミを遠ざけられます。
粉末やゲル、設置タイプ、スプレータイプなど使用シーンに応じたラインナップが揃っているため、屋根裏や床下、倉庫、食品庫まわりなど、ネズミが潜みやすい場所に応じて使い分けられます。
匂いや煙による対策は、ネズミが本能的に嫌がる習性を利用した方法であり、殺処分を伴わずに対処できる点も多くの家庭に支持されています。簡単・手軽に始められる予防策として、日常的なメンテナンスに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ネズミを寄せ付けない方法に関するよくある質問

ネズミを寄せ付けないための対策を進めるうえで、気になる点をあらかじめ確認しておきましょう。
以下に、よくある質問をいくつかまとめました。
- ● 家に寄ってくるネズミの種類は?
- ● 匂い以外でネズミが嫌がるものは?
- ● ネズミは殺鼠剤に耐性をもつって本当?
家に寄ってくるネズミの種類は?
日本国内で家庭内に現れるネズミの多くは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類です。これらは「イエネズミ」とも呼ばれ、人家やビル内に住み着くことが特徴です。
ドブネズミは下水道や水まわりに出没しやすく、体が大きめで力も強いタイプ。クマネズミは警戒心が強く、屋根裏や高い場所を好みます。ハツカネズミは最も小さく、物陰に巣をつくりやすい傾向があります。
どの種類も病原菌を保有している可能性があるため、早めの対策が必要です。
匂い以外でネズミが嫌がるものは?
ネズミは匂いだけでなく、音や環境の変化にも敏感です。たとえば、24〜45kHzの周波数帯の超音波や、天敵である猫やフクロウの鳴き声は、ネズミを警戒させて追い払う効果があるとされています。
また、餌がない・隠れる場所がない・寒い場所といった環境も、ネズミが居着きにくくなる要素です。
巣材になるものを片付け、すき間を塞ぐなど、物理的な対策も併用することで、ネズミが好まない空間をつくれます。
ネズミは殺鼠剤に耐性をもつって本当?
一部のネズミの中には、従来の殺鼠剤に対して耐性をもっているとされる個体も確認されています。
とくに都市部では、長年薬剤にさらされた結果、一定の効果を受けにくくなったネズミが存在しているともいわれています。
とはいえ、すべてのネズミに薬剤が効かないわけではなく、正しい場所に設置し、継続的に対策を行うことが大切です。
また、忌避剤や物理的な対策を併用することで、ネズミを寄せ付けにくい環境をつくれます。
ネズミを寄せ付けないためには日頃の対策が重要

ネズミによる被害を防ぐためには、侵入されてから駆除するのではなく、日頃から「寄せ付けない環境」を整えておくことが最も効果的です。
すき間の封鎖や食べ物・巣材の管理、匂いによる忌避といった基本対策を継続することで、ネズミが居着きにくい状態を保てます。
また、ネズミの嫌う匂いを活かした忌避剤なども、手軽に始められる方法として活用できます。
すでに侵入されてしまった場合には、罠や殺鼠剤、状況に応じて専門業者への相談を検討することも大切です。
ネズミは繁殖力が高く、被害が広がる前に対応することが求められます。日々の小さな工夫や対策を積み重ねて、清潔で安全な住まいを維持しましょう。