
豆乳は薄毛対策になる?
大豆イソフラボンが持つ効果を解説
この記事では、豆乳と薄毛対策について解説します。
豆乳にはさまざまな栄養素が含まれており、健康維持だけでなく薄毛対策にも効果的だと注目されています。豆乳に含まれている大豆イソフラボンという栄養素も、近年大きな注目を浴びている栄養素の1つです。
この記事では、豆乳が薄毛対策に効果的といわれる理由や豆乳を飲むことで得られる健康効果について詳しく解説します。豆乳以外で薄毛対策に有効な食品もお伝えするので、薄毛でお悩みの人はぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】 |
豆乳が薄毛対策に効果的といわれる理由

ここでは、豆乳が薄毛対策に効果的といわれる3つの理由を解説します。
● 大豆イソフラボンがAGAの原因物質に働くから
● 豆乳には髪をつくるタンパク質が多いから
● 豆乳はさまざまな栄養を豊富に含んでいるから
上記3点を1つずつ見ていきましょう。
大豆イソフラボンがAGAの原因物質に働くから
豆乳が薄毛対策に効果的といわれる理由の1つは、大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは"植物性エストロゲン"とも呼ばれ、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする成分です。エストロゲンは、AGA(男性型脱毛症)の原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)に対して、効果的に作用します。
DHTは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素で変換されたもので、毛根に強い影響を与えて毛母細胞の働きを抑制し、髪の成長を妨げます。
大豆イソフラボンの役割の1つは、5αリダクターゼの働きを抑えてテストステロンがDHTに変換されることを防ぎ、DHTの影響を軽減させて髪の成長を促進することです。
DHTの生成を抑える豆乳は、髪の健康維持に役立つとされています。
※参考:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A丨厚生労働省
豆乳には髪をつくるタンパク質が多いから
髪の健康な成長には十分なタンパク質が不可欠です。タンパク質が不足すると、髪が細くなったり抜けやすくなったりするおそれがあります。
豆乳は良質な植物性タンパク質を多く含んでおり、動物性タンパク質と比べて消化吸収が良く体にやさしい点が特徴です。朝食のシリアルに豆乳をかけたりスムージーに加えたりするなど、毎日の食事に取り入れることで簡単にタンパク質を摂取できます。
豆乳はさまざまな栄養を豊富に含んでいるから
豆乳にはビタミンB群やビタミンE、マグネシウムや鉄分など、さまざまな栄養素が含まれています。
ビタミンB群は細胞の代謝を促進して髪の成長を助け、ビタミンEは強力な抗酸化作用で血行を促進して頭皮の健康を保ちます。ビタミンB群に属するビオチンは、ケラチンの生成をサポートして髪の強度と弾力を維持する効果を期待できるでしょう。
また、マグネシウムには、タンパク質の合成を助けて髪の強度を高め、抜け毛を防ぐ効果があります。鉄分には酸素を運搬する役割があり、頭皮への酸素供給を促進するため、髪の成長に必要不可欠です。
これらの栄養素をバランス良く含んだ豆乳を日常的に摂取することで、髪の健康をサポートして薄毛予防に繋がります。
豆乳を飲むことで得られる薄毛予防以外の効果

ここでは、豆乳を飲むことで得られる主な効果を解説します。
● 肥満を予防・改善して痩せやすい体質をつくる
● 発がんを抑制してがんを予防する
● 脳を活性化して認知症を予防する
● イライラや集中力不足を解消する
上記4点を順番に見ていきましょう。
肥満を予防・改善して痩せやすい体質をつくる
豆乳は肥満の予防・改善に効果的です。豆乳に含まれるレシチンやサポニン、大豆イソフラボンなどの成分が痩せやすい体質作りに役立ちます。
レシチンは、脂肪の代謝を促進して効率良くエネルギーとして利用することで、体脂肪の蓄積を防ぎます。サポニンは、血清コレステロールの低下や血流の改善を助けて、脂肪の燃焼を促進してくれるでしょう。
さらに、大豆イソフラボンはホルモンバランスを整え、特に女性の基礎代謝を向上させる効果があります。
また、豆乳にはビタミンB群やカルシウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。エネルギー代謝をサポートして筋肉量の維持や増加に役立つため、筋肉量が増えて基礎代謝が上がり、痩せやすい体質維持が可能です。
日本豆乳協会の調査では、豆乳を定期的に飲むことで体脂肪率が低下したりBMIが改善したりしたなどの報告があります。豆乳を摂取することで満腹感が持続し、食事量をコントロールしやすくなるなどの効果も確認されています。
豆乳は、肥満予防に効果的で健康的なダイエットをサポートする食品です。
※参考:豆乳の栄養成分丨日本豆乳協会
発がんを抑制してがんを予防する
豆乳に含まれる大豆イソフラボンやフィチン酸、サポニンや食物繊維などの成分には、発がんを抑制してがんを予防する効果があります。
大豆イソフラボンには強力な抗酸化作用でがん細胞の増殖を抑制する効果があり、乳がんや前立腺がんのリスクを低減することが知られています。
また、フィチン酸も抗酸化作用で細胞の酸化ストレスを軽減し、DNAの損傷を防いでがん細胞の発生を抑制する成分です。
サポニンは免疫機能を強化し、がん細胞のアポトーシス(計画的細胞死)を促進してがん細胞の増殖を抑える効果を持ちます。
食物繊維は腸内環境を改善して腸内の有害物質を排出することで、大腸がんのリスクを低減させます。
日本豆乳協会の調査によると、豆乳の摂取はがんリスクの低減に効果があることが報告されました。特に、乳がんや前立腺がんの予防に効果があるので、日常的に取り入れましょう。
※参考:豆乳の栄養成分丨日本豆乳協会
脳を活性化して認知症を予防する
豆乳に含まれる大豆イソフラボンやレシチン、不飽和脂肪酸やビタミンB群などの成分には、脳を活性化して認知症を予防する効果があります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ち、認知機能の改善や神経細胞の保護、血液循環の促進を行って脳細胞の働きを活発にします。
また、レシチンは脳内神経伝達物質であるアセチルコリンの生成を助け、アルツハイマー型認知症の予防効果が期待できるでしょう。不飽和脂肪酸には、脳の血流を良くして脳細胞の老化を防ぐ効果があります。
そのほか、ビタミンB群は神経の安定を助け、イライラや集中力不足の改善を見込めます。豆乳に含まれるさまざまな成分が相互に作用することで、脳の健康を保って認知症予防に効果的に働いてくれるでしょう。
イライラや集中力不足を解消する
豆乳に含まれるビタミンB群は、脳の機能を維持して神経の安定を助ける効果があります。なかでも、豆乳に含まれるビタミンB1やB2、B6などの栄養素は神経の安定に効果的で、ストレスを軽減してくれます。
また、マグネシウムは神経の伝達や筋肉の収縮に関与し、神経の働きを安定させる大切なミネラルです。トリプトファンは必須アミノ酸の1つで、脳内で気分を安定させてリラックス効果をもたらす、セロトニンという神経伝達物質に変換されます。
豆乳は低GI食品であるため、血糖値の急激な上昇を抑えて血糖値変動によるイライラや集中力の低下を防いでくれます。集中力不足の解消や日常生活のストレス軽減に有効です。
豆乳以外で薄毛対策になるおすすめの食品

ここでは、豆乳以外で薄毛対策に役立つ栄養素を豊富に含む食品を解説します。
● 納豆や豆腐など他の大豆製品
● 肉類や魚介類などタンパク質が豊富な食品
● 牡蠣やレバーなど亜鉛が豊富な食品
● 緑黄色野菜や玄米などビタミンB群が豊富な食品
上記4点を順に見ていきましょう。
納豆や豆腐など他の大豆製品
納豆や豆腐などの大豆製品は、豆乳と同様に薄毛対策に効果的な食品です。大豆イソフラボンや良質な植物性タンパク質が豊富に含まれており、髪の健康維持に役立ちます。
納豆は発酵食品であり、大豆イソフラボンやビタミンK2を豊富に含んでいます。
大豆イソフラボンはホルモンバランスを整えてAGAの原因物質であるDHTの生成を抑制し、ビタミンK2は血液の循環を改善して頭皮の健康を促進してくれるでしょう。納豆の発酵過程で生成されるナットウキナーゼは、血液循環を向上させて毛根に栄養を届けやすくする効果が期待できるでしょう。
豆腐は、消化吸収が良い良質な植物性タンパク質を豊富に含んでおり、髪の主成分であるケラチンの生成を助けます。豆腐には鉄分やカルシウムも含まれており、髪の健康を維持するために重要な働きを持っています。
肉類や魚介類などタンパク質が豊富な食品
薄毛対策には、肉類や魚介類など、ケラチンの生成に必要な良質なタンパク質が豊富に含まれた食品が効果的です。
また、鶏肉や牛肉などの肉類は亜鉛や鉄分など髪の健康に重要なミネラルも豊富に含んでいます。
サーモンやイワシ、エビなどの魚介類は、良質なタンパク質とともにオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。オメガ3脂肪酸は、頭皮の血行を促進して炎症を抑えるために有効です。
牡蠣やレバーなど亜鉛が豊富な食品
亜鉛は、細胞分裂やタンパク質の合成に必要となり、髪の成長を促進する役割を果たします。
亜鉛が不足していると、髪の成長が遅くなって抜け毛が増えるおそれがあります。摂取したい場合には、牡蠣やレバー、赤身の肉やかぼちゃの種、などを日々の食事に組み込むことがおすすめです。
なかでも、牡蠣は亜鉛を多く含む食品の1つで、少量でも効果的に亜鉛を摂取できます。牡蠣にはタンパク質やビタミンB12、鉄分などの栄養素も豊富に含まれており、髪の健康をサポートします。
緑黄色野菜や玄米などビタミンB群が豊富な食品
ビタミンB群は、細胞の代謝を助けて髪の強度と弾力を保ちます。
ほうれん草やブロッコリー、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜には、ビタミンB2やビタミンB6が豊富に含まれています。髪の成長をサポートして頭皮の健康を維持してくれるため、毎日の食事に取り入れましょう。
また、玄米にはビタミンB1やビタミンB3、食物繊維が豊富に含まれており、糖質の代謝や皮膚・神経の健康に役立ちます。
他にも、卵やナッツ類、豆類や全粒穀物などもビタミンB群が豊富な食物です。ビタミンB群は体内に貯蔵されにくいため、毎日の食事からしっかり摂取することが重要です。
豆乳と薄毛に関するよくある質問

ここでは、豆乳と薄毛に関する以下3つの質問に回答します。
● 豆乳を多く飲めば薄毛は完治する?
● 薄毛対策なら無調整豆乳が良いって本当?
● 豆乳を飲みすぎると髪が細くなるって本当?
それぞれ見ていきましょう。
豆乳を多く飲めば薄毛は完治する?
豆乳を多く飲んだからといって、薄毛が完治するとは限りません。
豆乳には、大豆イソフラボンや良質なタンパク質など薄毛対策に有効な成分が豊富に含まれていますが、それだけで薄毛を完全には治せないでしょう。
また、豆乳を飲みすぎると、特に男性にとってデメリットがあります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持つため、過剰摂取すると女性ホルモンの影響が強くなり、ホルモンバランスに影響を与えるおそれがあります。
大豆イソフラボンの1日の摂取量は70〜75mg、豆乳の1日あたりの目安量は200〜400ml程度とされており、この量を超えないようにすることが大切です。
薄毛対策なら無調整豆乳が良いって本当?
無調整豆乳には添加物が含まれていないため、大豆の栄養素をそのまま摂取できます。
調整豆乳は飲みやすくするために砂糖や他の添加物が含まれていることが多く、カロリーが増加したり血糖値に影響を与えたりするおそれがあります。
薄毛対策をより感じたいなら、ビタミンB群やマグネシウム、鉄分などの栄養素がそのまま摂取できる無調整豆乳を選びましょう。
豆乳を飲みすぎると髪が細くなるって本当?
豆乳を飲みすぎると髪が細くなるという事実は、科学的には認められていません。
豆乳の過剰摂取がもたらすホルモンバランスの変化や、その他の健康リスクには、注意してください。先述した1日の目安量を守り、ホルモンバランスを保ちながら健康に取り入れましょう。
豆乳が薄毛にもたらす効果を知って予防・改善につなげよう

この記事では、豆乳が薄毛にもたらす効果を解説しました。
豆乳には、大豆イソフラボンをはじめとしたさまざまな栄養素が含まれており、薄毛だけでなく他の健康問題の解決にも役立ちます。食生活に取り入れ、健康的な体を目指しましょう。
薄毛には豆乳の他にも、タンパク質や亜鉛、ビタミンB群などが含まれた食物が効果的です。この記事で紹介した食物を中心に、ぜひ取り入れてみてください。
また、薄毛の解消を目指すなら、食生活の改善と合わせて育毛剤の利用がおすすめです。
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監修者:石上 ゆき(いしがみ ゆき) 薬事法管理者、コスメコンシェルジュの資格を保有。SEO会社にてリスティング1年、SEOサイトの作成を3年間行う。LP作成やサイト設計を含めた立ち上げから記事執筆、ディレクション、校正などSEOサイト作成が得意。その他、コスメコンシェルジュや薬事法管理者の資格を生かした記事チェックやリライトも可能。 |
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