
頭皮の日焼けによるトラブルとは?
薄毛・抜け毛のリスクや対策も解説
帽子をかぶらずに外出した夏の日に、つむじや分け目がヒリヒリしたり、フケが増えたりした経験がある人も少なくありません。頭皮の日焼けは見えにくい分放置されがちですが、放っておくと赤みや乾燥、抜け毛のリスクにつながる可能性があります。
頭皮は髪で覆われていますが、紫外線を受けやすい場所です。そのため、正しい知識をもって備えておきたいところです。
この記事では、頭皮の日焼けで起こりうる症状から予防・対処の方法までを順に解説します。
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【この記事でわかること】 |
頭皮が日焼けすることで起こりうるトラブル

頭皮は髪に覆われていても、顔の2〜3倍もの紫外線を浴びているといわれます。強い日差しで赤み、かゆみ、フケなどの症状が現れることもあります。
代表的な3つを解説します。
● 頭皮の炎症による赤み・かぶれ
● フケの増加
● 薄毛・抜け毛のリスク
※参考:日光の解剖学的分布(英文による解説)|PubMed
頭皮の炎症による赤み・かぶれ
強い紫外線を頭皮に浴び続けると、表面の細胞がダメージを受けてしまいます。これは軽度のやけどに近い状態です。皮膚はバリア機能を働かせて防御しようとしますが、許容量を超えると炎症反応として赤みやヒリヒリ感、かゆみ、腫れが現れます。
特に直射日光が当たりやすいのが頭頂部で、他の部位より多くの紫外線を吸収してしまう可能性があります。日中の活動時間が長い人や、髪のボリュームが少なく地肌が見えやすい人は注意が必要です。
症状が進行すると、表皮の剥離やフケ状の角質剥がれ、化膿、黄色い汁の排出といった問題が現れることもあるでしょう。
重症化の兆候を感じたら、自己判断で対処せず皮膚科を受診してください。
※参考1:表皮バリア:紫外線B照射によって誘発される有害および有益な変化(英文による解説)|PubMed
※参考2:1度熱傷(英文による解説)
※参考3:日焼け(英文による解説)|MSDマニュアル プロフェッショナル版
フケの増加
日焼けによってフケが増える背景には、頭皮の乾燥とターンオーバーの乱れが関係しています。
紫外線で炎症を起こした頭皮は水分保持力が落ち、バリア機能が低下することで乾燥が一気に進みやすくなります。
加えて、紫外線ダメージを受けた肌は、元の状態に戻そうとして新陳代謝の周期を短くすると考えられています。本来は一定の周期で生まれ変わる角質が、十分に育つ前に剥がれ落ちるため、結果としてフケが目立ちやすくなります。
炎症で傷んだ角質は、そのまま剥離してフケとして落下します。肩や髪に白い粉のような付着物が増えた場合は、頭皮が乾燥していると受け止めて早めにケアしましょう。
※参考1:紫外線B照射は、急速に細胞分裂する表皮細胞の再生を誘導する(英文による解説)|PubMed
※参考2:紫外線Bは、ヌードマウスに移植された正常なヒト皮膚において、表皮細胞の過剰増殖と分化異常を誘発する(英文による解説)|PubMed
※参考3:日光による影響の概要(英文による解説)|MSDマニュアル プロフェッショナル版
薄毛・抜け毛のリスク
紫外線そのものが薄毛・抜け毛の原因ではありません。しかし、頭皮環境の悪化を通じて間接的に薄毛のリスクを高める可能性があります。
たとえば、バリア機能が損なわれて水分が流出すると、乾燥によってフケが増加します。それにより毛穴の詰まりが起こり、髪の成長が阻害されることがあるでしょう。
また、波長の長いUV-Aは肌の奥深くまで届く性質があり、毛根周辺の組織にまで影響を及ぼして髪の成長を妨げる可能性も指摘されています。表面の脂質やタンパク質構造が損傷を受けることでキューティクルの結合が弱まり、メラニン色素の流出を招くケースもあります。
具体的な予防や対処は後述しますが、まずは日々の備えで頭皮環境を整えていきましょう。
※参考1:参考資料1.紫外線による人の健康への影響|環境省
※参考2:頭皮皮膚への経表皮紫外線照射は毛包損傷を引き起こし、カフェインの局所治療によってその損傷は軽減される(英文による解説)|PubMed
※参考3:紫外線誘発光老化がC57BL6/Jマウスの毛包周期に及ぼす影響(英文による解説)|PubMed
※参考4:ヒト皮膚オルガノイドにおける太陽光紫外線による毛包への光損傷のモデリング(英文による解説)|PubMed
事前に予防!頭皮の日焼け対策

頭皮を日焼けから守るには、紫外線を直接浴びないようにする工夫が効果的です。物理的に遮る帽子や日傘と、紫外線を吸収・散乱させる日焼け止めを組み合わせると、無防備な肌に届くダメージを抑えられるでしょう。
環境省のデータによると、午前10時から午後2時頃に1日の紫外線量の約6割が集中します。この時間帯は、できるだけ屋外での長時間の活動を避けると安心です。短時間の外出でも、同じ場所に紫外線が集中しないよう、髪の分け目を定期的に変えるだけでもダメージの蓄積を防げます。
意識しないと同じ位置に紫外線を浴び続けることがあるため、朝のセット時に左右を入れ替えてみてください。
夏場は汗で帽子の内側が蒸れやすく、そのままにすると雑菌の繁殖やかゆみの原因になることもあります。こまめに脱いで通気を確保し、タオルで汗を拭き取っておくと頭皮環境を清潔に保てます。
日焼け止めを併用する場合は、髪や頭皮にはスプレータイプ、生え際や分け目には顔用のものを、2〜3時間ごとに塗り直していきましょう。
ここからは、日常で取り入れやすい以下の3つの対策方法を紹介します。
● 帽子を着用する
● 日焼け止めを使用する
● 日傘をさす
※参考1:添付資料(PDF)|環境省
※参考2:紫外線 環境保健マニュアル2008|環境省
帽子を着用する
外出時にもっとも手軽な紫外線対策が帽子です。重要なのは、UVカット率99%以上を謳っている製品を選ぶことです。
生地の編み目が粗いと数値どおりの効果が出にくいため、布地の密度が高いものを選んでおくとよいでしょう。
素材選びでは、UVカット率の高さ・布地密度の高さ・通気性の3点を満たすものが理想です。夏場は汗で頭皮が蒸れやすく、雑菌の繁殖につながりやすいため、吸湿性のある生地やメッシュ仕様のものを選ぶと快適に過ごせます。
ツバの形状は、前だけでなく全方向にあるタイプであれば、日陰の範囲が広がって保護しやすくなるでしょう。
日焼け止めを使用する
頭皮や生え際の日焼け対策には、髪型を崩しにくいスプレータイプが向いています。広範囲に均一に吹きかけられるうえ、外出先でも塗り直しやすく、外で過ごす時間が長い日に重宝するアイテムです。
使うときは缶をよく振って、頭皮からある程度離して動かしながら吹きかけてください。分け目やつむじ、生え際は髪をかき分けて地肌に直接届くようにすると塗り残しを防げます。
日焼け止めは、汗や摩擦で想像以上に落ちやすいため、2〜3時間ごとに塗り直しましょう。選ぶときは、UV-A対策のPA値(+の数が3つ以上)と、UV-B対策のSPF値を目安にします。
日差しが強い時間帯は、「SPF50・PA++++」を選んでおくとよいでしょう。
日傘をさす
頭部全体を物理的に覆える日傘は、帽子では届きにくい首筋や耳、髪の生え際まで日陰に入れられる点が大きな利点です。屋外を長く歩く日の頼れる選択肢として活用してみてください。
環境省の検証実験では、日傘の使用により暑さ指数が1〜3℃低下し、汗の量が約17%減少するという結果が報告されています。熱中症のリスクを下げる効果も期待できるため、暑さがこもりやすい日にも活躍します。
日傘もUVカット率99%以上の表示があるものを選ぶとよいでしょう。さらに帽子と併用すれば、上からの直射光を日傘で、横や下からの散乱光を帽子で補えるため、頭皮へのダメージを最小限に抑えられます。
※参考:日傘の活用推進について〜夏の熱ストレスに気をつけて!〜(報道発表資料)|環境省
頭皮が日焼けしてしまったときの対処法

予防していても、強い日差しを浴びてしまうことはあります。頭皮の日焼けは軽度のやけどに近い状態のため、初期対応としてはやけどに準じたケアで炎症の鎮静を図ることが先決です。
放置すると赤みや痛みが長引くだけでなく、その後の頭皮環境にも影響が残る可能性があるため、気づいた時点で早めに対処しましょう。熱感が引くまでクールダウンを行い、落ち着いたら保湿で水分を補い、その後は低刺激のヘアケアでバリア機能を回復させます。
痛みやヒリヒリ感の度合いに合わせて、無理のない範囲で対処してください。状態が改善しないようであれば、後述する医師への相談も検討してみましょう。
ここからは、アフターケアを3つの柱に分けて解説します。
● 頭皮を冷やす
● 頭皮を保湿する
● 頭皮に有効なヘアケアを取り入れる
※参考:日焼け(英文による解説)|PubMed
頭皮を冷やす
日焼け直後の頭皮はほてりや痛みを伴うため、まずは熱を取り除く対応が大切です。冷却することで炎症の広がりを抑えつつ、痛みやかゆみの緩和も期待できます。
手軽な方法は、冷水で濡らしたタオルを頭皮全体に当てることです。熱感が引くまで、こまめにタオルを替えながら当て続けると、ほてりが落ち着いていきます。保冷剤を使う場合はタオルやガーゼで包み、肌に直接触れないようにしてください。
一方、氷を長時間直接当てたり、強い水圧のシャワーを浴びせたりするのは皮膚に負担をかけるおそれがあります。過度に冷やすと血管が急激に収縮し、かえって回復を妨げる原因になることもあるでしょう。
冷たすぎず、心地よいと感じる温度で穏やかにクールダウンしていくことが重要です。
頭皮を保湿する
日焼けでダメージを受けた頭皮は、バリア機能が低下して水分が抜けやすい状態です。外部からの刺激にも敏感になっているため、熱感が引いたタイミングで保湿ケアをしましょう。
保湿の目的は、乾燥を防いでバリア機能の回復を助けることと、それに伴うかゆみやフケ、炎症の悪化を抑えることです。頭皮用ローションや顔用の化粧水、頭皮用エッセンスなどを使うと地肌までなじみやすくなります。
セラミドやヒアルロン酸、グリセリン、DPGといった保湿成分が配合されたものを選ぶと、乾いた肌に水分を抱え込ませやすいでしょう。べたつきが気になる場合は、軽い使用感のローションタイプから取り入れてみてください。
※参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024|日本皮膚科学会ガイドライン
※参考:第2章 アトピー性皮膚炎|厚生労働省
頭皮に有効なヘアケアを取り入れる
毎日の洗髪を見直すことも重要です。スカルプケアは頭皮そのもののコンディションを安定させるケアのことで、汚れの除去や保湿・マッサージなどが該当します。
洗髪の手順は、まずブラッシングで毛先から中間、根元の順に絡まりをほどき、ぬるま湯でしっかり予洗いします。シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮にのせ、指の腹を使って優しく洗いましょう。すすぎ残しがないよう、生え際や襟足までていねいに流します。
爪を立てて洗ったり、ゴシゴシと摩擦をかけたり、熱すぎるお湯を使ったりするのはダメージの原因になるため避けてください。
頭皮のマッサージを行う方法も有効です。血行を促進する効果があり、毛髪の成長も期待できます。
※参考:標準化された頭皮マッサージは、皮下組織の真皮乳頭細胞に伸張力を及ぼすことで、毛髪の太さを増加させる(英文による解説)|PubMed
頭皮の日焼けで薄毛・抜け毛が生じたらどうする?

紫外線が直接薄毛・抜け毛の原因になるわけではありませんが、頭皮環境の悪化を通じて薄毛リスクを高める可能性はあります。
抜け毛が気になり始めたら、以下を検討しましょう。
● まずは医師に相談する
● 長期的に薄毛・抜け毛を改善するなら育毛剤を検討する
まずは医師に相談する
頭皮は髪に覆われているぶん視認が難しく、自分で症状を把握しきれないことがあります。
日焼け後に痛みやかゆみが長引いたり、フケや抜け毛が増えたまま改善しないと感じたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
水ぶくれや皮膚の剥離・出血、強い痛み、患部からの汁の排出といった症状が出ている場合は、重症化している可能性があります。発熱や倦怠感、頭痛・吐き気を伴うときは熱中症の可能性もあるため、ためらわずに救急外来へ向かってください。
放置すると炎症が悪化したり、傷口から細菌感染を起こしたりするリスクもあります。市販薬や自己流のケアで悪化させてしまう前に、まずは専門家の指示を仰いでください。
長期的に薄毛・抜け毛を改善するなら育毛剤を検討する
頭皮の炎症が落ち着いた後のケアとして、頭皮環境を整える育毛剤もあります。荒れた頭皮のバリア機能の回復を補助しながら、日々のスカルプケアに役立つアイテムです。
育毛剤の使用は炎症が鎮まってからを目安にしてください。保湿成分配合のローションと併用するのもよいでしょう。「ナノキューブ」を配合した育毛剤であれば有効成分の浸透を助ける効果が期待できます。
通販サイト・快適生活では、以下のような育毛剤を取り扱っています。
| 商品名 | 内容量 | 特徴 | 使用方法 |
| 薬用「ヘアキューブ」1本/3本 | 1本120ml(約1ヶ月分) | ・浸透力に特化した「ナノキューブ」を配合 ・センブリエキスとグリチルリチン酸ジカリウムの2つの有効成分を浸透促進 ・14種類の植物由来エキスを配合 |
・朝晩1日2回、頭皮に6〜7プッシュする ・マッサージしながらなじませる |
| 薬用「ヘアキューブプラス」1本/3本(2+1本) | 1本120ml(約1ヶ月分) | ・最新の育毛成分「バージョンアップ」を新配合 ・フコイダンや桑白皮エキスなど4つの健康成分を配合 ・無香料でベタつきにくい |
・朝晩1日2回、頭皮に6〜7プッシュする ・マッサージしながらなじませる |
快適生活では今回ご紹介した2種類以外にもさまざまな育毛剤を取り扱っています。以下のページからご自身に合った育毛剤を探してみてください。
頭皮の日焼けは身近でできる対策が重要

頭皮の日焼けは、目に見えにくいだけで顔以上に紫外線を受けやすい部位です。
赤みやフケ、抜け毛のリスクを避けるためにも、日々の予防と日焼け後のケアを両輪で意識していきましょう。
予防では、UVカット率99%以上の帽子や日傘、髪用のスプレー型日焼け止めなどを組み合わせて、紫外線そのものを遮るのが有効です。日焼けしてしまった場合は、冷水タオルでクールダウンしたあとに保湿を行ってください。
水ぶくれや強い痛みが出ているときや、抜け毛が長く続くようであれば、自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。
快適生活ではさまざまな育毛剤を取り扱っているので、日焼け予防と合わせてご検討ください。
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