おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれは?
選び方も解説


この記事では、おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれを解説します。

ごぼうは見た目や性質から、「家族の土台が安定するように」という縁起の良い願いが込められた食材です。他にも、長寿や開運といった意味も存在します。

この記事では、ごぼうが持つ縁起の良い意味・いわれをさらに深掘りするとともに、おせち料理に最適なごぼうの選び方、代表的な料理の簡単な作り方などもあわせて解説します。



【この記事でわかること】
● おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれ
● おせちで人気の主なごぼう料理
● おせち料理に入れるごぼうの選び方




おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれ


ここでは、おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれとして以下を解説します。

● 長寿
● 開運
● 豊年・豊作
● 家族・家業の繁栄・安泰


長寿

ごぼうの最大の特徴といえる、細くありながら地中深くまで達するその長さは、そのまま「長寿」の願いに直結しています。

これは、家族が末永く健康で、人生を穏やかに全うできることへの祈りを象徴しています。おせち料理において、途切れることのない健康と日々の暮らしを願うシンボルです。

また、ごぼうは古くから薬膳や健康食材として重宝されてきた歴史もあります。食物繊維が豊富で体を内側から整える力を持つごぼうを食すことは、物理的な健康維持と、縁起物としての長寿祈願の両方の意味合いを併せ持っています。

開運

「開運」は、特にたたきごぼうに由来するいわれです。

ごぼうは非常に硬い繊維質の野菜で、柔らかく煮た後にすりこ木などで力強く叩くことで、繊維がほぐれ味が染み込みやすくなります。

叩いて開く調理法は、「新年の運を開く」という言葉にかけて開運招福の縁起物とされました。

また、叩く音や行為そのものが旧年の厄を払い、新しい福などを呼び込むための威勢の良い行いとも解釈されます。単に食べるだけでなく、調理の過程そのものに新年の飛躍を願う意味が込められているのが特徴です。

豊年・豊作

ごぼうは、大地の養分を吸い上げながら地中深くに根を伸ばす、生命力に満ちた野菜です。豊かな土壌と、そこから得られる実りを象徴しているとされます。

また、ごぼうは日本の食文化に深く根付き、古くから貴重な根菜として食されてきました。

おせち料理に山の幸としてごぼうを取り入れることは、その土地の神々への感謝と、新年の五穀豊穣を願う豊年祈願の意味を持ちます。

家族・家業の繁栄・安泰

ごぼうが持つ最も代表的ないわれが、「家族の安泰と繁栄」です。

ごぼうは細い見た目とは裏腹に、非常に力強く大地の奥深くまで真っ直ぐに根を張る植物です。「深く根を張る」という性質が、家の土台がしっかりしている様子にたとえられました。

新年にごぼうをいただくことには、その家族や家業がその土地に盤石な基礎を築き、どんな風雪にも耐えうる安定した一年を送れるようにという切実な祈りが込められています。




おせちで人気の主なごぼう料理


以下は、おせち料理で人気の主なごぼう料理です。

● ごぼうの煮しめ
● たたきごぼう
● きんぴらごぼう

ごぼうの煮しめ

煮しめは、おせち料理の定番であり、様々な山の幸を一緒に煮込む料理です。「家族が仲良く結ばれますように」という願いが込められています。

作り方として、ごぼうは皮をこそげ取り、適度な大きさに切って酢水にさらします。人参やれんこんなども同様に下ごしらえしましょう。

鍋にだし汁、醤油、みりん、酒などを合わせた煮汁を沸かし、まずはごぼうなどの硬い根菜から入れます。時間差で他の具材を加え、落し蓋をして弱火でじっくりと煮込みます。

最後に火を止め、一度冷ますことで味がしっかりと染み込むでしょう。

たたきごぼう

たたきごぼうは、酢やごまなどで和えた、おせちの祝い肴や口取りとして人気の一品です。

ごぼうは皮をこそげ取り、適当な長さに切ります。そして柔らかくなるまで酢を加えた湯で茹でるか、蒸し器で蒸します。

柔らかくなったごぼうをまな板に並べ、すりこ木や瓶の底などで軽く叩いて繊維をほぐしましょう。ボウルに酢、醤油、砂糖、みりんなどを合わせた調味液と、たっぷりの炒りごまを入れ、叩いたごぼうを加えてよく和えると完成です。

きんぴらごぼう

きんぴらごぼうは、おせち料理の二の重に入れられることが多い定番の副菜です。皮をこそげ取り、細い千切りにして酢水にさらします。人参も同様に千切りにしてください。

フライパンにごま油を熱し、水気を切ったごぼうと人参を入れ、中火で炒めます。ごぼうがしんなりしてきたら、酒、醤油、みりん、砂糖を加えて味付けしましょう。

汁気がなくなるまで炒め煮にし、仕上げにお好みで唐辛子と白ごまを加えて全体を混ぜ合わせ、完成です。




おせち料理に入れるごぼうの選び方


おせち料理を美味しく仕上げるためには、土台となる食材選びが非常に重要です。特にごぼうは、料理の食感と風味を左右します。

以下の4つのポイントを押さえて、新鮮で上質なごぼうを選んでみてください。

● ひげ根が多いものを避ける
● 弾力があり折れにくいものを選ぶ
● 太さが先端まで均一なものを選ぶ
● 表面にひび割れ・黒ずみがないものを選ぶ

ひげ根が多いものを避ける

ごぼうの表面についているひげ根は、少ないものを選んでください。ひげ根が多いごぼうは、繊維が発達しすぎて硬くなっている可能性が高いサインです。

おせち料理、たたきごぼうや煮しめでは、ごぼうの筋っぽさは食感を大きく損ねてしまいます。

ひげ根が少なく、表面が比較的つるっとしているごぼうの方が味が染み込みやすいため、おせち料理に適しています。

弾力があり折れにくいものを選ぶ

新鮮なごぼうは、適度な水分を含んでおり、手で持ったときにしっかりとした「張り」と「弾力」があります。

軽く曲げようとしても簡単には折れず、しなやかに反発するものが鮮度の良い証拠です。逆に、持っただけですぐにしなびてしまったり、簡単にポキッと折れてしまったりするものは、収穫から時間が経ち、乾燥が進んでいます。

太さが先端まで均一なものを選ぶ

おせち料理は、見た目の美しさも重要です。たたきごぼうや煮しめを作る際、同じ長さに切り揃えることが多いため、根元から先端までの太さができるだけ均一なものを選びましょう。

太さが極端に違うと、調理の際に細い先端部分は火が通り過ぎ、太い根元部分は硬いまま、といった加熱ムラの原因にもなります。

また、仕上がりの見栄えも良くなるため、太さが均一なごぼうは手作りおせちに最適です。

表面にひび割れ・黒ずみがないものを選ぶ

ごぼうの表面をよく観察し、深いひび割れや、泥汚れとは異なる不自然な黒ずみや傷がないかを確認しましょう。

ひび割れは、ごぼうが乾燥しているサインであり、鬆(す)が入っている可能性があります。また、黒ずみや傷は、その部分から品質が劣化していたり、風味が落ちていたりする証拠です。

新年の大切な料理に使うものですから、表面がなめらかで健康的な状態のごぼうを選ぶことが大切です。




おせち料理に入れるごぼうのアレンジレシピ


ここでは、おせち料理に入れるごぼうのアレンジレシピを紹介します。

● ごぼうの八幡巻き(やわたまき)
● ごぼうと人参の胡麻和え
● ごぼうの南蛮漬け

ごぼうの八幡巻き(やわたまき)

八幡巻きは、ごぼうの産地として知られる京都府八幡市が名前の由来とされる料理です。

柔らかく煮たごぼうを軸にして、うなぎ、あなご、牛肉、豚肉などをしっかりと巻き付け、甘辛いタレで照りよく煮付けます。

「安泰」という意味に加え、肉などで結ぶといった意味も持つ、ごちそう感のある一品です。

ごぼうと人参の胡麻和え

たたきごぼうが酢とごまで和えるのに対し、ごぼうと人参の胡麻和えはマヨネーズやすりごま、砂糖、醤油などで和える、よりクリーミーな一品です。

千切りにしたごぼうと人参をさっと茹でて和えるだけで作れます。現代の子供から大人まで食べやすい味わいで、おせち料理の「二の重」の箸休めとしても人気があります。

ごぼうの南蛮漬け

ごぼうの南蛮漬けは、ごぼうに下味をつけて片栗粉をまぶし、カラリと揚げたごぼうの唐揚げを、酢、醤油、唐辛子などを合わせた南蛮酢に漬け込んだ料理です。

日持ちも良くなり、さっぱりとした酸味が、おせち料理のアクセントになります。お酒の肴(祝い肴)としてもぴったりです。




手間を省いて美味しいおせち料理を楽しむなら快適生活



ごぼうの下ごしらえや、一からすべてのおせち料理を家庭で作るのは、時間も手間もかかり非常に大変です。

「新年はゆっくりと過ごしたい」「どうせならプロの味を手軽に楽しみたい」という人は、快適生活のおせち料理がおすすめです。

商品名 特徴
京都「閼伽井」監修 豪華三段重「鶴珠」 厳選素材をふんだんに使った、京都の料亭監修による本格的な和洋おせち。
東京名店監修 豪華三段重「賑和祝」 和・洋・中の名店が監修。伝統的な品目からお子様も喜ぶ洋風・中華まで揃うファミリー向け。
和洋ファミリーおせち「吉松鶴」 伝統的な和の品目に洋風の味わいをバランスよく加えた、お求めやすい三段重。
東京「神楽坂 夢二」監修「結禅」 伝統的な和風の品目にこだわった、少人数でも楽しめる本格おせち。
※2025年11月時点(状況によっては販売終了となる場合があります)

京都「閼伽井」監修 豪華三段重「鶴珠」

京都・東山に店を構える京料理の名店「閼伽井」が監修する、豪華絢爛な和洋折衷のおせちです。

伝統的な京料理の技術を活かした繊細な和の品目に加え、テリーヌやローストビーフといった洋風の美味も贅沢に盛り込まれています。

特徴は、一般的な6.5寸よりもひと回り大きな9寸の特大お重が使われている点です。壱の重から参の重まで全55品目がぎっしりと詰め込まれており、6〜7人前のボリュームがあります。

新年にふさわしい華やかさと食べ応えを兼ね備えた、ご家族皆様で楽しめる豪華三段重です。

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東京名店監修 豪華三段重「賑和祝」

その名の通り、新年の賑わいと和をテーマにした、和・洋・中の名店が監修するファミリー向けおせちです。

壱の重は伝統的な和の祝い肴、弐の重は彩り豊かな洋風オードブル、参の重は本格的な中華料理と、三段それぞれに異なるジャンルの味が楽しめます。

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和洋ファミリーおせち「吉松鶴」

伝統的な和の品目に洋風の味わいをバランスよく加えた、お求めやすい三段重です。

おせちの基本となる縁起の良い和の品々を大切にしながら、若い世代にも喜ばれる洋風のメニューをバランス良く加えています。

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東京「神楽坂 夢二」監修「結禅」

東京・神楽坂の風情ある石畳の路地に佇む、日本料理店「神楽坂 夢二」が監修する本格和風おせちです。

奇をてらわず、厳選された素材の持ち味を活かし、ひとつひとつ丁寧に仕上げた伝統的な品々が詰め込まれています。

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おせち料理の「ごぼう」に込められた意味・いわれを知ろう



この記事では、おせち料理のごぼうに込められた意味・いわれについて解説しました。ごぼうに込められた意味は長寿、開運、豊年・豊作、家族・家業の繁栄・安泰などがあります。

また、おせち料理は「たたきごぼう」や「煮しめ」といった代表的な料理だけでなく、好みにあわせたアレンジレシピなども楽しみ方の1つです。自分や家族の好みを理解し、美味しいおせち料理で新年を迎えましょう。

快適生活では、プロ監修のおせち料理を数多く販売しています。美味しいおせち料理で演技の良い新年を迎えたい人は、ぜひお試しください。

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