疲れない椅子の選び方は？
シーン別のポイントも解説
この記事では、疲れにくい椅子の選び方について解説します。
長時間座っていると腰や肩がつらくなる、作業に集中できないといった悩みの原因は、椅子の選び方にあるかもしれません。体に合っていない椅子や、姿勢を崩しやすい構造のものを使っていると、体への負担が少しずつ蓄積していきます。快適に座るためには、体圧の分散や素材、背もたれの高さなど、いくつかのポイントを意識することが大切です。
この記事では、基本の選び方に加えて、仕事・テレワーク・プライベートなどシーン別の選び方もあわせて紹介しています。自分に合った一脚を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
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【この記事でわかること】 |
椅子に座ると疲れてしまう理由
椅子に長時間座っていると体がだるく感じたり、腰や背中に違和感を覚えたりすることがあります。
こうした疲れは一時的なものではなく、椅子の構造や姿勢の取り方によって繰り返し起こる可能性があります。
ここでは、椅子に座って疲れを感じてしまう主な原因を3つに分けて解説します。
- ● そもそも椅子が自分の体に合っていない
- ● 座るときの姿勢が正しくない
- ● 体圧が偏っている
そもそも椅子が自分の体に合っていない
椅子のサイズや形が自分の体に合っていないと、正しい姿勢を保つのが難しくなり、疲れやすくなります。
たとえば、座面が高いと足が床につかず太ももに圧がかかり、血流が悪くなるおそれがあります。反対に、座面が低すぎると姿勢が崩れやすく、腰への負担が増します。
また、座面の奥行きにも注意が必要です。深すぎると背もたれに寄りかかりづらく、浅すぎると安定感が得られません。
見た目の好みだけで選ばず、自分の体格や座り方に合ったサイズを選ぶことが大切です。
座るときの姿勢が正しくない
疲れやすさには、椅子そのものだけでなく、座り方も大きく関係しています。背筋が丸まった状態で長時間座っていると、背骨の自然なS字カーブが崩れ、腰や背中、首などに負担が集中します。
姿勢が悪くなると、筋肉が緊張しやすくなり、肩こりや頭痛などの原因になることもあります。また、内臓が圧迫されるような座り方をしていると、呼吸や消化にも影響を与えることがあります。
椅子に座るときは、骨盤を立てて、背中全体を支える姿勢を意識することがポイントです。
体圧が偏っている
椅子に座ったとき、体重が一部に偏ってかかると、その部分に過度な圧力がかかり、疲れや痛みの原因になります。
硬すぎる座面ではお尻や太ももに圧が集中しやすく、逆にやわらかすぎると骨盤が沈み込んで姿勢が安定しません。
体圧をうまく分散させるには、適度なクッション性としっかりした座面の支えが必要です。
座ったときに自然と姿勢が整うような構造の椅子を選ぶことが、長時間座っても疲れにくいポイントとなります。
疲れない椅子の主な選び方
長時間座っていても疲れにくい椅子を選ぶには、見た目のデザインだけでなく、体格や使用目的に合った機能や構造をしっかり確認することが大切です。
ここでは、シーンを問わず基本として押さえておきたい選び方のポイントを4つ紹介します。
- ● 用途に合わせて選ぶ
- ● 椅子や座面の素材で選ぶ
- ● 背もたれの高さで選ぶ
- ● デザイン・機能性の両立を意識して選ぶ
用途に合わせて選ぶ
まず大切なのは、椅子をどの場面で使うかを明確にすることです。仕事や勉強など集中して作業をする時間が長い場合には、姿勢をしっかり支える構造や調節機能が必要になります。
一方で、食事やリラックスを目的とした空間で使う場合は、座り心地のよさや動きやすさを重視して選ぶと快適です。
用途に合った椅子を選ぶことが、長く疲れにくい座り方につながります。
椅子や座面の素材で選ぶ
椅子に使われる素材は、見た目の印象だけでなく、座り心地や通気性、メンテナンスのしやすさにも関わってきます。特に長時間使用する場合は、素材の特性が快適性を左右します。
たとえば、メッシュ素材は通気性が高く、夏場でも蒸れにくいのが特長です。座面に多く使われるウレタンやモールドウレタンは、クッション性が高く、体圧をしっかり分散できるため、長時間の使用にも適しています。
一方で、自然素材を使った椅子は、通気性や肌触りに加えて、空間にやわらかさや温かみを与える点も魅力です。インテリアとしての印象を大切にしたい方には、そうした素材も選択肢に入ります。
素材によって耐久性やお手入れの方法も異なるため、使用シーンや好みに合わせて選ぶことで、見た目と機能の両立が可能になります。
背もたれの高さで選ぶ
背もたれの高さは、椅子のサポート力を左右する大きなポイントです。一般的には、背中をしっかり支える「ハイバック」や「エクストラハイバック」の方が、長時間座っても疲れにくいと言われています。
一方で、食卓や来客用の椅子などには、空間に圧迫感を与えにくい「ローバック」も選ばれます。使用時間や座る目的に応じて、必要なサポート量を考慮することが大切です。
椅子を選ぶ際は、デザインだけでなく、自分の体をどこまで支えてくれるかという観点で背もたれの高さを見ると、快適性の違いが実感できるはずです。
デザイン・機能性の両立を意識して選ぶ
椅子は、見た目だけでなく日々の使いやすさも大切なポイントです。部屋に合うデザインを選びたい気持ちと、実際に快適に使えるかどうか。この2つをバランスよく考えることが、後悔しない選び方につながります。
たとえば、デザインを優先して選んでも、座面が硬すぎたり背もたれが短すぎると、長時間の使用には向きません。反対に、座り心地がよくても空間の雰囲気に合っていないと、インテリアとして違和感が生じることもあります。
軽さや掃除のしやすさ、出し入れのしやすさなども、日常的に使ううえでの「機能性」として考えてみましょう。デザインと実用性の両方に目を向けることで、自分の暮らしにフィットする一脚が見つかります。
【シーン別】疲れない椅子のおすすめの選び方
椅子は使う場所や目的によって、必要な要素が変わってきます。たとえば、仕事に集中するための椅子と、くつろぐための椅子では、求められる座り心地や機能がまったく異なります。
ここでは、以下の3つのシーン別に、疲れにくい椅子を選ぶためのポイントを紹介します。
- ● オフィスで使用する椅子の選び方
- ● テレワークで使用する椅子の選び方
- ● プライベート空間で使用する椅子の選び方
オフィスで使用する椅子の選び方
オフィスでは、長時間のデスクワークが前提になるため、体への負担を軽減できる機能が備わっているかどうかが重要な判断基準になります。
具体的には、座面の高さや奥行き、背もたれの角度を自分の体格に合わせて調整できるかどうか、アームレストやランバーサポートがあるかどうかを確認しましょう。
姿勢を安定させるためのサポート機能がしっかりしていると、集中力の維持にもつながります。
ロッキング機能がついていれば、体を動かしてリフレッシュできるため、長時間座る場面でも疲れをためにくくなります。作業効率と快適性の両立を意識して選ぶのがポイントです。
テレワークで使用する椅子の選び方
テレワーク用の椅子は、快適さと空間へのなじみやすさを両立できるかどうかが選び方の基準になります。
座り心地がよく、姿勢を崩しにくい構造であることはもちろんですが、家庭内の限られたスペースに収まるサイズ感や、周囲のインテリアとの調和も無視できません。
背もたれはミドルサイズ程度で十分なケースが多く、必要に応じてクッションやパッドでサポートを加えるのも有効です。
通気性やクッション性に優れた素材を選ぶことで、長時間座っても疲れにくくなります。
プライベート空間で使用する椅子の選び方
プライベートな時間に使う椅子は、見た目や座り心地を重視して選ぶのが基本です。
読書やお茶の時間など、リラックスが目的であることが多いため、体をあずけやすい形状や、適度なやわらかさのある座面が向いています。
また、圧迫感のないコンパクトなサイズや、空間になじむ落ち着いたデザインも選ぶうえでのポイントです。使わないときの移動や収納のしやすさも、家庭用としては見逃せない要素です。
木製やラタンなど、自然素材を取り入れた椅子は、肌ざわりや通気性にも優れており、長く座っていても快適です。
インテリアとしての相性も含めて、自分の生活スタイルにしっくりくるものを選ぶと、日々の時間がより心地よくなります。
素材や機能性を活かした椅子なら快適生活の「籐（ラタン）チェア」
機能性に加えて、素材にもこだわりたい方には、天然の籐（ラタン）を使った椅子がおすすめです。
見た目のやさしさや肌ざわりだけでなく、通気性や耐久性にも優れており、長く快適に使えるのが魅力です。
なかでも快適生活で展開している天然籐の回転椅子は、座面が360度回転するため、立ち座りや方向転換がしやすく、日常の動作をスムーズにサポートしてくれます。
3種類の座面高（ロー・ミドル・ハイ）から選べるので、和室・洋室問わず設置しやすく、好みの座り心地に合わせやすいのもポイントです。
加えて、肘掛けは握りやすく設計されており、立ち上がり動作の支えとしても安心感があります。また、必要なときにさっと使いたい方には、約1.5kgと超軽量の「腰掛けチェア」も便利です。
持ち運びがしやすく、和室や玄関先など限られたスペースでも活躍します。ラタンの自然な風合いは、どのような空間にもなじみやすく、見た目にも心地よさを添えてくれます。
機能性と素材の魅力を両立したラタンチェアは、くつろぎ時間をより豊かにしたい方にぴったりの一脚です。日常に自然素材のやさしさを取り入れてみてはいかがでしょうか。
椅子の選び方に関するよくある質問
椅子選びに関しては、誰もが一度は迷うポイントがあります。座り心地や機能性、使い方の細かい部分まで、気になる点は人それぞれです。
ここでは、実際によく寄せられる質問をもとに、選び方の参考になる情報をまとめました。
- ● 腰痛の人向けの椅子の選び方は？
- ● 椅子選びでアームレストは必要？
- ● 椅子と机の高さが合わないときはどうする？
腰痛の人向けの椅子の選び方は？
腰痛がある方には、腰まわりをしっかり支えてくれる構造の椅子を選ぶのが基本です。具体的には、背もたれに適度なカーブがあり、骨盤を安定させられる座面設計のものが適しています。
ランバーサポート付きの椅子や、少し硬めの座面で沈み込みすぎないタイプもおすすめです。また、座面の高さが合っていないと骨盤が後傾しやすくなるため、自分の足がしっかり床につく高さを選ぶこともポイントです。
椅子選びでアームレストは必要？
アームレストは長時間の使用で肩や腕への負担を軽減する役割があります。特にデスクワークやパソコン操作が多い方にとっては、あると快適さが大きく変わります。
ただし、使う環境によっては不要なケースもあります。たとえば、ダイニングやサイドチェアとして使う場合は、アームレストがあるとテーブルに収まりにくく、動作の妨げになることもあります。
椅子の用途に応じて、「あると便利か」「ない方が使いやすいか」を判断するとよいでしょう。
椅子と机の高さが合わないときはどうする？
椅子と机の高さが合わないと、姿勢が崩れて疲れやすくなります。まずは椅子の高さを調整できるかを確認しましょう。
調整が難しい場合は、足元にフットレストを置いて膝の角度を調整したり、座面にクッションを加えることで調整する方法もあります。
また、椅子の高さを優先したい場合は、机の高さを調整できるデスク（昇降式など）に変更するのもひとつの手です。
大切なのは、肘が自然に曲がり、足が床につく姿勢を確保すること。小さな調整でも体への負担は大きく変わります。
椅子の選び方を意識して失敗を避けよう
椅子選びで失敗を防ぐには、疲れの原因を理解し、使用シーンや体格に合わせた要素を押さえることが重要です。
体に合わないサイズや姿勢を崩しやすい構造は、肩こりや腰痛の原因になります。選ぶ際は、座面の高さや奥行き、体圧の分散性、背もたれのサポート力を確認しましょう。
用途に応じた選び方も欠かせません。オフィスでは調整機能やサポート性を、テレワークでは快適性と省スペース性を、プライベート空間ではリラックスできる座り心地や素材感を重視するのがポイントです。
さらに、天然素材のラタンチェアのように、通気性とデザイン性を兼ね備えた選択肢もあります。
デザイン・機能性・使い方のバランスを見極めることで、自分に合った椅子を見つけやすくなります。